『はい、チーズ・・・』 | |||
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『ToHeart』より「藤田浩之(主人公)」「神岸あかり」「鈴木寛子」「佐藤雅史」「長岡志保」です。 | |||
ToHeartというゲームの季節は、年度替わりを挟む3月初頭から、基本的には5月初頭までで、その期間中にどのヒロインとも結ばれなかった場合、ゴールデンウィークに北海道へ修学旅行に行くエンディングになります。 修学旅行というのは、私自身も小学校・中学校・高校と経験していますが、学園生活を彩る大きなイベントで、後々まで想い出に残るものです。 ですから、ToHeartにもとづいた絵として、浩之・あかり・志保・雅史の4人組が修学旅行先で班行動している場面、それも無類のクマ好きである あかりの念願が叶って、クマがたくさんいる動物園を訪れた場面というのは、旧版ToHeartをパソコンでプレイしたばかりの頃から、いつか機会があったら描こうと思っていました。 1年余り前の2004年の3月頃には、4人組の1人でありしかもシナリオのある女性キャラでありながら、それまで一度も描いたことのなかった志保を、ゴールデンウィークに合わせてこの題材で初めて描くと公言するほどに制作気運が高まっていました。 その時に制作気運が高まっていたのは、その時までに描いたことのあった あかりの髪型が、シナリオの前半で見られる、両耳の後ろに短い三つ編みを下げた髪型(この絵もそう)で、シナリオの後半で見られる、頭の前にリボンを結んだ髪型はまだ描いたことがなかったからだったのが大きな理由だったのですが、4月いっぱいを費やした受難三部作で燃え尽きたかのように、絵の制作意欲自体が衰えて、その時は描かずじまいになってしまいました。 それから1年が経ち、またゴールデンウィークがやってきた頃に、ToHeart誕生日連作の完結を待って制作に取りかかりましたが、今度は制作が長引き、6月に入っても完成する目処が立たなかったので、制作を一時中断して誕生日連作の番外編を制作し、それから気分を改めて制作を再開し、ようやく完成しました。 そんなわけで当初の予定から1年遅れての制作となりましたが、その1年を全く無為に空費したのではなかったと思いたいのは、誕生日連作のもう一つの目標だった「女性サブキャラを網羅する」計画と組み合わせたことです。 今回描いた女性サブキャラは、PlayStation版で あかりシナリオの序盤、体育の授業中に足を怪我した あかりが保健室に行くのを介添えする同級生の役で登場する鈴木寛子です。登場するのはその場面だけで、しかも あかりを保健室に連れて行く役は浩之に取って代わられてしまうという旨みの無さのためか、ゲーム本編には名前が出てこないほどのマイナーキャラですが、実は私が既に一度描いたことのあるキャラでもありますし、4人組の他の3人とはともかく、あかりとは全く知らない仲ではないだろうという独断で、あかりと一緒に描くことにしました。 鈴木寛子という名前は、あかりの母 神岸ひかりや森本美紀と同様、後になってトレーディングカードか何かで設定されたらしいですが、同じ読みの名前が全く別のゲームの女性キャラの偽名に使われているくらいで、まさに「特徴の無さ」を体現するためにつけた名前のような気がします。
蛇足ですが、修学旅行エンディングはゲーム本編で誰とも結ばれなかった場合のエンディングとなっていますが、この絵では あかりの髪型が あかりシナリオが進んだ場合の髪型であること、あかりが殊更 浩之にベタベタしていて、浩之が閉口気味であること(題名は、この場面で私が想像する志保の言葉「はい、チーズ・・・ってヒロなにそっぽ向いてんのよっ!」の省略形だと思ってください)とで、浩之は あかりと結ばれたことを想定しています。 それから志保が持っているカメラは、新し物好きな志保が持っていそうな物ということで、旧版が発売された1997年頃にはまだ出始めであっただろうデジカメ、それも記憶媒体に3.5インチフロッピーディスクを使っている古い型のデジカメを描いてみました。 (2005.6.20)
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