『PlayStation版ToHeartの眼鏡っ娘』
PlayStation版ToHeartの眼鏡っ娘:
 その1 鈴木寛子(神岸あかりの友達)
PlayStation版ToHeartの眼鏡っ娘:
 その2 森本美紀(姫川琴音の同級生)
PlayStation版『ToHeart』より「神岸あかり」
「鈴木寛子(神岸あかりの友達)」「森本美紀(姫川琴音の同級生)」
です。
これはもう言うまでもなく、「ToHeartの眼鏡っ娘」の二番煎じです。
背景まで描き込んだ本格的なCGは、3月末に「いいんちょ普及委員会 保科智子Fan Club」の作品集CD「ともこ2000」企画に参画すべく制作した「仰げば尊し」が最後です。それからはラミカプレゼント企画に呼応して「いいんちょ2態」を制作しはしましたが、その後またCGの制作からずっと遠ざかっていました。
それは4月の末から5月にかけて、PlayStation版「ToHeart」のプレイにのめり込んでいたからでもあって、私自身は必ずしも不本意には感じていません。
プレイ中に新作CGの題材がいくつも浮かんできて、それがこうやって実現したわけですから。
ただ題材が題材なので、本格的なCGにはせず、長いブランクの後のリハビリのつもりで軽く描いたものです。

800「それにしても、6月だというのに妙に薄ら寒いな。今年は米が不作にならないか心配だ」
知美「寒くて不作なのは館長のギャグです。いい加減にして下さい」
800「……どうしてそこまで言うかな、知美は」
知美「何度も同じことを言わせないで下さい。毎度毎度、委員会を挑発するような絵ばかり描いてるからです」
800「だからそれは考えすぎだっての。この前の2枚だって、抗議するような反応はなかっただろう」
知美「館長、『黙殺』って言葉、知ってますか?」
800「あー、とにかく、解説を始めるぞ、解説を」

背景がないので情景がわかりにくいかもしれません。左はあかりシナリオの序盤に相当する3月または4月のある日、あかりが体育の授業中に足を捻挫したのを、志保が主人公の前で針小棒大に騒ぎ立てている時、あかりが友達の肩を借りて主人公の前に現れる場面です。Windows版にも似たようなイベントがありますが、体育の授業中となってはいません。
右はPlayStation版での琴音シナリオの終盤、昼休みに中庭で琴音が念動力を制御する練習をしている時、森本(下の名前は明らかにされません)という同級生がそれを目撃する場面です。琴音シナリオはWindows版とPlayStation版の違いが最も大きいシナリオで、Windows版にはこの場面はありません。
800「それにしてもPlayStation版のToHeartって、なにげに眼鏡っ娘が多いと思わなかったか? あかりの友達はWindows版にも出てくるけど、名前も顔も出てこないし、まして眼鏡っ娘だとは一言も触れられてない。森本なんてWindows版には全然出てこないし。まあその代わりかな、PlayStation版のマルチエンドには、眼鏡をかけたHM-13は出てこないけど」
知美「そうですね。館長が初めて左の場面を見た時、神岸さんの友達の声を聞くまでは、髪の色(とび色)から彼女が保科さんかと思ったというのは」
800「だって眼鏡かけてるし、それに智子は1年の時あかりと同じクラスだったんだし…」
あかり「保科さんはもっと背が高いし、あの髪型は前から見てもわかると思うよ」
800「まあ、言われてみればそうだけどな。眼鏡の形だってよく見ると違うし」
あかり「この後すぐ、浩之ちゃんが私を保健室へ連れて行ってくれたんだよね」
友達「藤田君も、よくやるわよ。保健室へ あかりを抱えて行くなんて…」
あかり「……(うっとり)」
友達「…ちょっと、あかり? …もしもーし!?」
あかり「……………」(←思い出してトリップ中らしい)
友達「…私の立場は?」
800「仕方がないな、美味しいところを持って行かれるのは脇役の宿命だ」
友達「……だいたい岡田さんに松本さんに吉井さんに坂下さん、矢島君に垣本君まで苗字があるのに、なんで私だけ苗字も名前もないのよ?」
800「私に言われたって困るがなぁ…」

森本「姫川さんって、すごいなぁ……」
800「琴音本人と浩之の他では、森本が最初にあれを見たわけだからな。琴音が悪霊憑きじゃなくて超能力者だってことを、最初に信じたんだろう?」
森本「うん、信じた信じた。あれから姫川さんは、クラスのみんなと打ち解けていったよ」
知美「私には五十歩百歩に思えますけどね、いわゆる超能力も、悪霊とかいうのも…」
800「こらこら。信じる信じないはともかく、琴音がみんなから気味悪がられ敬遠されてるっていう状態が解消されたんだから、そのことは良しとしないと」
知美「…はい」
800「その件に関して一番の功績はやっぱり浩之だけど、森本の功績も認めないとな」
森本「うんっ!」

800「いろいろ見てきて気がついたんだが、Leafゲームの眼鏡っ娘は、『雫』の藍原瑞穂に始まって、『痕』の小出由美子、ToHeartのこの2人と智子とHM-13、『こみっくパーティー』の牧村南と猪名川由宇ともう1人、『まじかる☆アンティーク』のリアン、最新作『誰彼』の砧夕霧と石原麗子に至るまで、太いフレームの眼鏡をかけているのは一人もいないな。特にこの2人は、縁なしに近い」
知美「そういえばそうですね」
800「原画作家は何人も交代していると思うんだが…会社の方針かな?」
知美「……それはないと思いますよ。流行じゃないんですか、眼鏡のフレームの」
800「細いフレームが今の流行だとしても、知美はやっぱり、その太い黒縁以外の眼鏡は想像できないな」
知美「か、館長……(ぽっ)」
(2001.6.7)
補足
PlayStation版ToHeartの発売からさらに後で発売された関連商品で、あかりの友達には鈴木寛子、森本には森本美紀というフルネームが設定されたようです。
(2005.1.12)

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