下級生リレー小説:制作余話
制作 2000年10月1日〜

「下級生リレーSS」、私が担当した回はお読みになりましたか?
制作の過程は、運行日誌でもその都度触れていますが、運行日誌では内容には触れないことにしていましたので、内容についての余話はここに書くのが初めてになります。
・第8話「放課後の風景」2000年10月14日投稿
・第20話「サボテンを買う女」2000年11月15日投稿
・第34話「駅前にて」2001年1月10日投稿
・第44話「花火と流れ星」2001年2月16日投稿
・第52話「秋の別れ」2001年3月14日投稿
・第55話「白球の行方」2001年3月21日投稿
・第63話「雨降って地固まる」2001年4月15日投稿
・第70話「『恋人』カード」2001年5月6日投稿
・第78話「信じることと、生きること」2001年6月30日投稿
・第85話「全てを知りたいから」2001年7月30日投稿
・第101話「一月一日、指切り神社」2001年12月4日投稿
・第107話「狂気の代償──そして誰もいなくなった」2002年1月29日投稿
・第8話 「放課後の風景」
初めて担当した回ですが、ここでいきなり苦労しました。
というのも第5話さんの回で登場した麗子が、登場早々けんたろう(リレー小説参加者の約束で、小説本文中での主人公の名前は平仮名で表記することになっているので、ここでもそれに準拠します)とすっかり煮詰まった関係になっているような描かれ方をしていたからです。
その後を受けた第6話じんとにっくさんの回の末尾が、「麗子の携帯電話に1つだけ登録されていた短縮番号が誰の番号だったか」を次の担当者ひろゆきさんに委ねるような終わり方をしていたので、私は「状況からして けんたろうではない、とすれば晴彦・定岡・いずみの誰か」と予想して、「(もし ひろゆきさんがパスしてくれたら)いずみだとして自分ならこう書く」という草稿まで用意していたのでした。
ところがひろゆきさん(どうも麗子シンパらしいです)が、私の予想を裏切って「けんたろうの番号だった」という筋で、さらに煮詰まったストーリーを書いてしまったのです。
元のゲームでは麗子のストーリーをほとんど進めていない私に、この続きを書くのは無理でした。
その時、麗子と けんたろうのストーリーがどんどん煮詰まっていく反面、この時点で登場していたメインキャラが麗子と けんたろうの他は静香・美雪・愛・真歩子(ほんのちょっと)だけで、瑞穂・みこ・真由美・涼子・稔・慎二といったところが誰も登場していないのに気付いたので、ここは一つ息抜きの回にして、まだ登場していないキャラを登場させることにしました。
それで、ひろゆきさんの回の終わりで頭に怪我をした けんたろうにはいったん卯月学園へ戻らせることにします。まず保健室で静香に絡め(ここで第1話そこつやさんの回と じんとにっくさんの回での、静香の姿を回想しています)、保健室を出たところで慎二を登場させます。
それから けんたろうにはテニスコートへ向かわせ、稔と瑞穂を登場させました。ここでの3人の姿は、元のゲームで4月が始まったばかりの頃にほぼ合わせたつもりです。
本当はこの回で、みこも登場させたかったのですが、稔を登場させたために100ラインを超えたので断念しました。
また日付は、第3話ふりんとぶらっくさんの回で「明日から始まる新学期/日曜日」と設定してあったので、ストーリーの展開上その翌日の月曜日になりますが、その日が入学式の日でもあることにしておきました。
そして最後は、熱烈な麗子信者であるなりぽしさんが続きを書きやすいようにと思って、第7話の最後とよく似た状況で終わらせたのですが、予想に反してなりぽしさんは真由美にストーリーを振っていきました。
チャットで何度かお話ししたのですが、どうも一番萌えのキャラを主役にするのはかえって書きにくいらしいです。
(2001.2.23)

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