『演劇部部室前』
演劇部部室前
『ONE』より「上月澪」「深山雪見」「川名みさき」です。
第2次夏服シリーズ第4作は、引き続きONEキャラを主演として制作しました。
川名みさきと上月澪が知り合うのは、ゲーム本編のように折原浩平を媒介にするという前提でいくと12月になりますが、演劇部の部長を務める雪見と、みさきは古くからの親友ですから、澪が入学後すぐに演劇部に入っていたとすれば、浩平ごときの存在になど関わりなく、夏服の季節に、言い換えれば みさきが3年で澪が1年の夏に2人が知り合いになっていた、ということは充分に考えられます。
ゲーム本編より前の夏という設定で描いた第4作は、ですからゲーム本編の翌年の夏という設定で描いた第2作とは明らかに時系列が異なります。

みさき「ううっ、雪ちゃん、極悪人だよ…」
雪見「誰が極悪人よっ」
澪『部長さんが友達の人を部室へ引きずっていくの』
雪見「みさきが昼食代返せないから代わりに部活の手伝いさせてって言ってきたんじゃないっ。
 …って800さん、これじゃあ本当に私が悪役みたいじゃないの……」
800「どういう場面だか、ゲームをプレイした人ならわかると思ったんだけどな。
 ONE連作も4枚目になって、メインの女性キャラの組み合わせとしては みさきと澪、または長森と椎名のどっちを描くかと考えた時、やはり私としては みさきを含む組み合わせを先に描きたいと思ったんだが、みさきと澪という、どうやって意思の疎通をするのか真面目に考えると頭を抱えてしまう組み合わせだと、この2人だけでは、例えば廊下ですれ違ったとしても相手に呼びかけることもできないし、それでは絵になる場面が成り立たない」
雪見「確かに、目が不自由な みさきと言葉が不自由な上月さんの2人だけだと、上月さんがいくらスケッチブックに字を書いても、みさきは何も受け答えできなくて ぼーーーーっと突っ立ってるだけ、って場面になりそうね」
みさき「うー。雪ちゃん、ひどいよ〜」
800「……みさきもけっこうな言われようだな。そこでどうするかと考えて、演劇部の部長であると同時に みさきの親友である雪見なら、演劇部員である澪と みさきの両方と知り合いだし、どちらとも意思の疎通ができるから、雪見を中心に据えれば みさきと澪が一緒にいる場面を描くことがごく自然にできると考えついた。
 あとは、いろいろな表情やポーズを描けるように、シチュエーションを工夫してみること。制作元がオーソライズしていない夏制服を描くという夏服シリーズの当初の目的は、ONEキャラでの連作としては第1作の清水なつき第2作の七瀬第3作の詩子までで一応終わっているから。だからこれは、みさきと澪が初めて知り合った場面ということになる」
雪見「みさきと上月さんが初めて知り合った場面、ねえ……。何も知らない人が見たら、どう見たって私が悪役だわ、やっぱり」
澪『部長さんが友達の人をいじめてるところ、みたいなの』
800「それじゃ、学食で澪が みさきに頭からうどんをぶっかけた場面の方が良かったか?」
みさき「いやだよ」
『や』
800「だろうな、やっぱり」

雪見「夏服シリーズと言って私たちを描いてきたけど、次は誰を描くの? 折原君?」
800「うーん……Kanonキャラで描いてくれという要望が来てるんだが、なんだかなぁ、もうすぐ8月も終わりだし、今年はこれで夏服シリーズは終わりにするかもしれない」
みさき「浩平君は描かないんだ。残念」
800「いや、みさきと浩平で描く案はある。ただし題材が夏服シリーズではないから、ちょっと待ってもらわないと」
みさき「どんな題材かわからないけど、嬉しいよ」
雪見「みさき、800さんに気に入られたみたいだしね」
(2003.8.23)

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