2002年2月後半の日記
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2月28日(木)
2月は今日で終わりですが、朝から雨が降っています、雪ではなくて。広辞苑をめくっていて、今は二十四節気で言えば「雨水」に入っているのを知ると、なるほどなぁ、と古人の季節感覚とその表現の風流を改めて感じます。
もうそろそろ、雪国にも春が近づいてきました。といっても今私が住んでいる地域は、去年の3月まで住んでいた地域に比べると、これが同じ新潟県かと思うほど雪が少ない地域です。前住んでいた地域は、年によっては3月に入ってからその冬の最深積雪を更新することがあったくらいで、カレンダーに3月1日と書いてあるのを見ただけでは到底春を実感できなかったものです。
でもその地域に住んでいた2000年から、2月の末になると春が近づいているのを身体で実感していた事柄がありました。それは
夜明けが早い──12月だと午前6時にはまだ外が暗いのに、2月の末になると午前6時には外が明るくなっていることです。
思い出せば私が「そこつやの館」のチャットルームに初めて顔を出したのは1999年の12月のことで、その頃そこでは休日前夜になると毎晩のように徹夜チャットが行われ、午前8時のテレホタイム終了(当時はまだフレッツのような常時接続サービスが普及していず、私も2001年3月までは加入していませんでした)をもって、名残惜しげに散会、ということがしばしばありました。
12月から3月まで、言い換えれば冬至から春分まで毎週のように午前8時まで徹夜していれば、夜明けが次第に早くなってくるのがよくわかるのですが、夜勤の方ならいざ知らず、平日は昼間勤務する仕事に就いていながら休日は朝まで起きているのでは、かなり身体に無理がかかっていたのではないかと思います。
しかも1999年の冬から2000年の春にかけては、その「朝までチャット」の間、腹が減るたびに夜食をつまんでいたものですから(テレホタイムが始まる前に夕飯を食べて、ですよ)、一冬で何kg太ったか……思い出すと冷や汗が流れます。それに懲りて今は、チャットしている間は夜食は極力食べない、口に入れる物はブラックコーヒーだけにすると心がけています。
(3月1日アップ)

2月25日(月)〜27日(水)
25日のサイト更新作業は、藤咲はじのさん(「なちゅらりすと」管理者)からいただいたCGを公開してあるページに、なちゅらりすとへのリンクを設けることです。でもこれはコンテンツの本質的な拡充ではないので、更新履歴には記載しません。
それからぼちぼちと日記の更新……ですが、日記を途中で止めてその代わりに始めたことは、すっかり埃を被っているMS-DOSマシンを起動して、elfの古き名作「ドラゴンナイト4」の再プレイです。
いま再プレイと書いたように、Windowsマシンを買うよりもずっと前にコンプリートしているゲームなのですが、24日の夜中に はじのさんとチャットしていてドラナイ4が話題に出たので、なんだか急にプレイしてみたくなったのです。
このゲームは「同級生(1992年12月)」と「同級生2(1995年1月)」のちょうど中間にあたる1994年2月、当然Windows95がまだこの世に生まれていない時代に発売された旧作ですが、今でもコミケで同人誌を見かけるほど、根強いファンが多いようです。『大人の缶詰』でエルフClassicsと称してDOS時代の旧作「SHANGRLIA(シャングリラ)」「SHANGRLIA2」そしてWindows移植は絶望という噂もあった「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」が復刻された今、elf・シルキーズの旧作でWindows版リメイクないし復刻が切望されるゲームの、最上位でないとしても上位3位に入っていることは間違いないでしょう。
最初に買ったDOSゲームが、キャラクター育成シミュレーションゲームの金字塔的名作「プリンセスメーカー」で、それ以来ずっと「戦いを主たる要素としたゲーム」を食わず嫌いしていた(今でもそうですが)私が唯一、寝食を忘れそうなほど はまった「戦いを主たる要素としたゲーム」であるこのゲームについて、少し前に永沢葉月さんのサイト「HAZUKI☆HAZUKI」の掲示板に書き込んだ文章を転載します。
ギャルゲーと戦術級シミュレーションゲームを合体させた名作。難易度も手応えあり。
それだけでなく、輪廻転生(違うか)を盛り込んだシナリオも秀逸。
一つ難点を挙げるとすれば、カケル・セイル・ナターシャの人間的な成長が
充分に描かれていないところかな。
つまり、戦いを主たる要素とするゲームでありながら「コンプリートするために、レベルアップのためと称して、気が遠くなるほどの際限なき雑魚キャラ殺戮をプレイヤーに強いる」ロールプレイングゲーム──我ながらひどい偏見だとは思いますが、同じelfの「WordsWorth」をプレイしている間は、そう思わずにはいられなかったのです──ではないのがいいのです。
誤解のないように言っておきますが、プレイヤーが最後に倒すべきラスボスはめちゃくちゃに強いです。そのラスボスとの最終決戦に勝つためには、ゲームの中では15歳の少年となっていて最初は敵の雑魚キャラにも痛めつけられるほど弱い主人公のカケルを始め、セイル・ナターシャなどのプレイヤーキャラを、時間をかけて強化しなければなりません。でもそのためには、ありがちなロールプレイングゲームのように、倒しても倒してもヤブ蚊みたいに寄ってくる雑魚キャラを、何も考えずに脊髄反射で延べ何十時間も殺し続ける必要はなく、じっくりと熟考しながら戦闘ステージを所定の回数クリアしていくだけで、最終決戦に勝てるくらいまで充分強化できます。
プレイヤーキャラが1人でなく、近現代戦のシミュレーションゲームで言えば部隊種別の異なるキャラが十数人いて、それらがステージごとに一人また一人とメンバーに加わってきますし、いくつかのステージでは名乗り出てくる二人のうちどちらか一人をメンバーに加えるようになっているので、ゲーム全体を見通して長期戦略を立て、誰をメンバーに加え、誰を重点的に強化していくかを考える楽しみもあって、戦術級にとどまらず戦略級シミュレーションゲームとしての楽しみもあります。戦闘ステージの難易度は、私の印象としてはけっこう高いのですが、敵方のキャラの動き方にも1回の衝突で彼我が被るダメージにも乱数の要素が全くなく、完全な再現性があるので、詰将棋のように何度も試行錯誤しながら最適な配置と行動順序を考えていくのは、すこぶる知的な作業と言ってよく、仮に同じ時間を費やすとしても、雑魚キャラに脊髄反射で半キャラずらしの体当たりをかけていくのとは全く違います。
1997年にアリスソフトから「アリスの館4.5.6」の1作として発売され、2000年に廉価版で再販された「零式」も、乱数要素を排除した、難易度が高めの「詰めRPG」というのをセールスポイントにしています。これも従来型のロールプレイングゲームが「ランス」シリーズで行き着くところまで行ったアリスソフトが、実質は戦術級ないし戦略級シミュレーションゲームとして、戦うゲームの新天地を切り開くべく制作したものでしょう。elfの「ドラゴンナイト」シリーズもIIIまではロールプレイングゲームと名乗っており、つまりは従来型のロールプレイングゲームだったようです。
……そう言いながら私、零式は全く手つかずなんですよね。うぐぅ
まあドラナイ4については、ウェブ日記では語っても語り尽くせないほど思い入れがあるのですが、ゲームそのものは今でもまだ廃盤にはなっていないとはいえ、それをプレイできるパソコンがもうほとんどないようなゲームのことを長々と語るのもなんなので、今はこのくらいにしておきます。
でも最後に一言。ドラナイ4で、私がいちばん好きなキャラはネレイドです。ナターシャ・マルレーネ・ジーナの誰でもなくて。
メインヒロインでなく、一般的に最も人気が高いキャラでもないキャラをいちばん好きになるという現象は、どうも「同級生」シリーズと「下級生」に限ったことではないらしいです。
(2月28日アップ)

2月24日(日)
今日もまた新潟市へ行きますが、第一の用件は「はじめてのおるすばん」を探してみることではなくて、チェンバロのコンサートです。
2日続けてコンサートとなると、どうしても昨日のと比べてしまいますが、今日のコンサートは演奏者が一から企画しての自主公演で、安いとはいえ入場料を取るだけあって、プログラムの構成にも明確なポリシーが感じられました。
今回のタイトルは「クープランとバッハ」、いつか聞いたことがあるようなタイトルで、それもそのはず昨年9月に聴きに行った、オルガンとチェンバロの演奏会と同じです。ですが曲目はその時の演奏会よりは、フランス(F.クープラン)とドイツ(J.S.バッハ)の国民性の違いを強調するような選曲になっていました。

コンサートが終わってから、市内のパソコンショップへ行ってみました。ゲーム売場へ足を踏み入れるにあたっては、これ以上ゲームを積むことは精神衛生上著しく有害であるという認識に基づき、今日はいかなる誘惑があろうとも決してゲームを買うことはしない、十二軍に余る物欲魔人と妖精が束になってかかってこようとも撃退してみせる、という決意を固めてから赴きます。
そうやって、平積みになっている「はじめてのおるすばん」のパッケージを手に取ってみたのですが……
いろいろな意味で世界に冠たる日本の18禁ゲーム、ついにここまで来ましたか。
……これ以上のコメントはしません。このゲームをご存じでない18歳以上の方は、どうかご自分で、ゲームショップの店頭でパッケージを手にとってご覧になってください。きっと何か、感じる物があると思います。

それはそうとしてそのパソコンショップは、私は昨年春に今の住所に引っ越してきてから、夏ぐらいまでは何度か行ったことがあるのですが、秋ごろから足が遠のいていて、今日行ったのはほぼ半年ぶりでした。
昨年の夏に来た時のことを思い出してみると、パソコンゲーム売場が模様替えしていて、18禁ゲームと一般ゲームのコーナーが前よりもさらにはっきり区分されただけでなく、18禁ゲームのコーナー全体が衝立の陰になって、一般のパソコンゲームやコンシューマゲームの売場からは商品が見えないようになっていました。
18禁ゲームへの風当たりが強まる一方のこのご時世ですから、18禁ゲームを買いに来た客のプライバシーを保護するというよりは、18禁ゲームが18歳未満の客の目に触れないための措置でしょう。秋葉原の大手ゲームショップ、たとえばLAOXのコンピュータゲーム館の場合は、地上1階から最上階までが一般のパソコンゲーム・コンシューマゲーム・ゲーム関連グッズや書籍の売場、18禁ゲームは地下1階と、完全にフロアを分け、18歳未満の客が他の商品の売場へ行く途中で18禁ゲームのフロアを通り抜けることも避けるようにしていますが、フロアを分けるまではいかないほどの規模のゲームショップであっても、売場を極力分けるよう、行政指導あるいは自主規制が行われているものと思います。

「はじるすショック」なんて言うと、そのゲームが気に入った方たちの反感を買いそうで不安なのですが、帰る道すがら徒然に考えたことは、なぜ最近のギャルゲーのヒロインには「妹的キャラ(実妹に限らず、否むしろエッチしても倫理規制に触れない義妹、従姉妹、後輩など)」が目立つのか、ということです。
昨夜のチャットで萌え属性が話題になっていた時、私は「実生活で妹がいると、ギャルゲー的な『狙った』妹キャラに萌えなくなる、というのはあるかもしれない」と、非常に賛否両論ありそうな発言をしたものですが、実際、末っ子でしかも長女である2歳年下の妹っていうのは、小さい頃は何かあるたびに母親を味方に付ける技を駆使して兄たちを翻弄するし、大きくなると妙にしっかりしていてやたらと口うるさいし、憎たらしい──と思ったのは私がガキの頃の話ですが、とにかくそういうのが身近にいると、そのへんのギャルゲーによく登場する「妹的キャラ」なるものが、「こんな妹いねーよ」と思うせいでしょう、あまりにも作り物っぽく見えて、ゲームであってもあまり“萌え”ないのです。
でもそこでさらに思ったことは──
(ここから先は憶測を通り越して妄想の域に入っていると思います。あまり本気に取らないで下さい)
──もしかすると一般的傾向として、リアル妹がいない男性は、ギャルゲーに登場する、狙って作ったようなバーチャル妹キャラに憧れる。それに対してリアル妹がいる男性は、リアル妹から目を背けて、同じようなバーチャル妹キャラに逃避する。よってバーチャル妹キャラは、リアル妹がいる男性にもいない男性にも受けるのではないか、と。
制作サイドはそれがわかっているから、世の男性がリアル妹の「こういうところがイヤだなあ」と感じる要素、たとえばそう、しっかりしすぎていて全然兄を頼ろうとしない、母親以上に口うるさい、そういった要素を意識的に排除して、バーチャル妹キャラを造形しているのではないでしょうか。私はあまりたくさんのゲームを知っているわけでもありませんが、少なくとも「女にもてない兄貴を尻目に彼氏ができている妹」が登場するゲームは知りません。……って、これは要素が別でしたね。従姉妹でも後輩でもいいですが、すでに彼氏がいて彼氏との仲が順調だったら、主人公がその妹的キャラとラブラブになる余地なんかどこにもありませんから。……誰ですか、略奪愛こそ最高の愛の形なんて思っているのは。

昨日20000HIT記念CGをいただいた藤咲はじのさんに、お礼ついでにリンク申し込みのメールを昨夜出したのですが、さっそくその返事が来て、はじのさんのサイト「なちゅらりすと」と相互リンクしていただけることになりました。
「なちゅらりすと」は、個人のサイトとしては珍しく、リンクフリーではありません。リンク、わけても相互リンクに対する考え方は各サイトの管理者それぞれだと思うので、私は はじのさんの考え方を尊重かつ遵守するものであって、それに対してとやかく言うことはしません。
しかも夜の10時にメールを開いて、なちゅらりすとを見に行った時には、すでに先方からリンクしていただいてあったので、こちらもリンクページだけ急いで更新し、今までにいただいたCGのページは、後日修正することにします。
それから なちゅらりすとのチャットルームで、はじのさんに相互リンクのお礼を述べるかたがた、いろいろと話し込みました。
(2月28日アップ)

2月23日(土)
週末だというのに日記の更新が遅れていますが、これは頂き物をはじめとしてサイトの更新(日記以外の)が重なったことと、土日とも外出する用事があったこと、それになるべく早く公開したい時節物のコンテンツ、といってもCGではなくてちょっとした雑文ですが、それの制作準備を進めているからです。
とこうやって、当サイトを訪れる方にいちばん読まれているらしい日記で宣言しておけば、3番目の新しいコンテンツの制作を中断してしまうことはないでしょう。
昨夜は行きつけのチャットルームで、「季節を冬に設定しているギャルゲーが多いにもかかわらず、なぜそれらのゲームには『こたつ』がほとんど登場しないのか」なんぞという話題で議論したあげく、午前4時半までチャットしてしまいました。
それでも今日は、かねてから予定していた用件のために、目覚まし時計を2つセットして起床して出かけます。
行き先は新潟市の市民芸術文化会館で、昨年9月から開催されてきた「オルガンプロムナードコンサート(入場無料)」の最終回です。9月、10月11月と、聴きに行くたびにこの日記で長々と、チャットルームでも当サイトの掲示板でも誰も反応してこないほどマニアックな長広舌を振るっていますが、今回もそうなる予定です。ですからクラシック音楽とオルガン曲に関心をお持ちでない方は、ここをクリックして次の話題へ飛んで下さい。
そもそもこのプロムナードコンサートの趣旨は、国内最大級のパイプオルガンを入場無料で聴かせるということが端的に物語っているように、「市民にオルガンに親しんでもらう」ことですから、オルガン曲のCDを秋葉原のCDショップで直輸入盤を何十枚も買い集めたほどの耳年増ディレッタントがこう言って批判するのは的外れだ、という非難は承知していますが、まず感じることは
「プログラムを構成するに際しての、選曲のポリシーがわからない」ということです。
前座のポジティフオルガンを合わせて1時間弱、大オルガンの演奏時間は正味40分というミニコンサートでは、演奏できる曲の数も限られてきます。がそこで、16世紀の曲とJ.S.バッハの曲と現代曲を並べて演奏するのでは、欲張りすぎてかえってコンサートの印象が散漫になります。シリーズで開催するのなら、毎回もう少し曲目を絞って「今日はバッハの曲」「今日は20世紀のフランスの曲」という具合にしてもらったほうがいいと感じる聴衆がいる、ということです。
毎回そうなのですが、最終回の今日は特にそれを感じました。
今日の曲目として予告されていたのは、リスト(1811〜1886)の大曲「“Ad nos, ad salutarem undam”による幻想曲とフーガ」でした。リストというと日本では「ピアノの超難曲を書いた作曲家」という認識があると思いますが、数は少ないながらオルガン曲も書いています。その1つがこの曲で、演奏時間約30分・途中休みなしという、コンサートで取り上げるには相当の勇気が要る曲です。
もっとも聴くほうにはそんなことは関係ないことで、19世紀のオルガン曲の中では私が気に入っている一曲で、CDも持っています。昨年の夏、ここのホールで秋からプロムナードコンサートが開かれると聞いて、この曲が最終回の曲目として予告されているチラシを見た瞬間に「最終回だけは何があっても聴きに行こう」と決心したものでした。
一方、今日の前座(ポジティフオルガン)はパッヘルベル(1653〜1706)のコラール変奏曲でした。
コラールというのは、大雑把には、16〜7世紀にドイツで成立した、ドイツ語による讃美歌と思ってください。その旋律を使った、オルガン用の変奏曲は、パッヘルベルの時代にはたくさん作曲され、教会での礼拝の際などによく演奏されました。
私はその変奏曲の元になったコラールを知らなくて、曲目がポジティフオルガンの前に張り出してあるのを見ても何も思い当たらなかったのですが、演奏が始まると「あっ、これは」と思い出したのは、“Ad nos”と同じCDに収録されていたリストのオルガン曲「バッハのカンタータ『泣き、嘆き、憂い、怖れ』の主題による変奏曲」の最後で聞こえるコラールだ、ということでした。この曲そのものは題名から想像がつくようにはなはだ陰鬱、悲痛な曲なのですが、それだけに曲の最後で清澄なコラールが聞こえてきて雰囲気が一変するところはとても印象的です。
リストにそういう作品があるのだから、せっかく前座にポジティフオルガンでパッヘルベルのコラール変奏曲を弾くのなら、それが書かれた1世紀半後に別の作曲家が同じコラールを取り入れて書いた曲を大オルガンで弾いて、弾き終わってから種明かしをする、そういった工夫はできなかったものだろうか、と思ったのでした。

新潟から帰ってきて、夜が更けてからパソコンを起動し、日課のメールチェックをすると、チャットルームでお知り合いになった藤咲はじのさんからメールが届いていて、当サイトの20000HIT記念CGを下さるということでした。
(20000HIT達成は、その日の日記には書きませんでしたが2月11日のことだったようです)
私は はじのさんと初めてチャットした時から、水野友美萌えであると公言して憚りませんでしたから、はじのさんが友美を描いて下さったのはありがたい限りなのですが、もう1キャラ描かれていたのがなんと南田白風。昨夜南田白風としてチャットデビューした(違)私に、なんという偶然でしょう。
さっそく今夜の更新で公開することにしますが、パソコンを起動した時刻が遅かったので、作業に取りかかったばかりでチャットの時間になりました。
そこでチャットをしながら公開の準備作業をすることにし(公開の準備作業は、それに要する時間の大半がコメントを付けることで占められているので)、テキストエディタを立ち上げた状態でチャットルームに行くと、今日Flutter of Birdsをプレイして白風のハッピーエンドを見た方がいるようで、今夜も白風が話題になっています。
それでまた悪乗りして、CGの公開が済んだところでハンドルネームを今夜は「白風」として二重ログインし、すでに「800」でログインしている私自身に、白風に扮して──というなりきりチャットができるほどゲームそのものをプレイしていないのに──ツッコミを入れる役を演じます。
(こういう行為は、それが容認される場であることを見極めてからでないと、お勧めできません)
そのうちに、最近発売されたらしい「はじめてのおるすばん」というゲームの話題が出ました。私はこの夜の時点ではそのゲームについての具体的な情報を得ていなかったので、ちょっとだけ心に留めておくことにしました。明日また新潟市へ行く用事があるので、時間があったら新潟市内のゲームショップに足を向けてみよう、と思って。
(2月26日アップ)

2月22日(金)
前にも書いたことですが、月の最後の金曜日というのは新作ゲームの発売が集中する日です。行きつけのチャットルームの一つ、そこの常連の方には新装シルキーズの第1作「Flutter of Birds」のファンの方が多いのですが、今日は「Flutter of Birds2」の発売日だったそうで、Flutter of Birdsシリーズが話題になっていました。
といっても前作Flutter of Birdsそのものがほとんど手つかずのままになっていて、Flutter of Birds2を買うめどなど全く立たない私には、耳の毒でしかありませんでしたが……。
それで、そこのチャットルームは管理者手作りのアイコンが使えるようになっていて、Flutter of Birdsに登場する南田白風というキャラのアイコンがあるのをいいことに、すでにいつも通りの800というハンドルネームでログインしていたのに、白風の話題が出たとたんに南田白風というハンドルネームで二重ログインしてふざけ始めたのが誰であったかは、大方のご想像のとおりです。
(2月25日アップ)

2月21日(木)
航空業界などでは、1件の大事故が起こるまでに30件の小事故(accident)と300件の事故に至らない事態(incident)が起こるといわれています。同じようなincidentが何度も起こったうち、たまたま他の偶然が重なるとaccidentになるということです。
つい先ほど、それを実感する出来事がありました。
帰宅してパソコンを起動する前、パソコンの隣にある棚から何かを取ろうとして、棚のいちばん上に置いてあった「大人の缶詰」の缶を落としました。買ってからずっとその場所に置いてあったものですが、棚から落としたのはこれが初めてです。
落ちた先には、パソコンのCD-ROMドライブのトレイが、昨夜聴いていた音楽CDを取り出した時から、出たままになっていました。論外と言ってしまえば論外ですが、こんなこともめったにありません。
結果は……CD-ROMドライブのトレイが割れました。
CD-ROMドライブの構造から言って、ドライブに入れたディスクが回転している間はディスクとトレイは接触していないはずだから、トレイそのものはそれほど精度の高い工作を要求していないはず、つまり自分が接着剤で補修したとしても使用には堪えるはずと考えて、手元にあった接着剤で補修しました。
この日記を打鍵しながら音楽CDを聴いていますが、ディスクが1倍速で回転している分には問題なさそうです。アプリケーションをインストールするとか音楽CDをMP3に落とすとかで、数十倍速で回転させたらどうなるか、それはわかりませんが。

2月19日(火)〜20日(水)
少し前に、ある方のウェブ日記で、ATOK15の話が出ているのを読みました。
NECすらとうの昔に独自路線を捨てたこのMicrosoft覇権時代に、日本の片隅からWordとMS-IMEを相手に一太郎とATOKで孤軍奮闘を続けるジャストシステムには、日本人の一人として素直に敬意を表したいぐらいです。
かく言う私も職場ではWordを使っていますが、日本語入力は、学生時代卒論を書くのに一太郎4.3を使っていた頃から使い慣れているATOKを、Wordを再インストールするたびに「MS-IMEを使うとどーたらこーたら」と言われながら使い続けています。やっぱりこういうのは「慣れ」ですからね。
それでATOK15の目玉は関西弁対応だそうです。その方が日記でATOK15を話題にしたのも、その方は生粋の神戸人、神戸弁のネイティブスピーカーなのだそうで。それで大いに期待しているそうですが、その一方では「本当に神戸弁にも対応しているのか?」という不安が拭えないとか。
よく関西弁と言いますが、関西出身の方に言わせると最近テレビなどで流れているのは大阪弁あるいは河内弁(「大阪弁」も「河内弁」もATOK13の辞書に載っているのに、「神戸弁」は載っていませんでした)、もっと詳しく言うと河内弁の男言葉なのだそうです。京都在住の方からは、大阪弁と京都弁は全く違う、と断言されました。
そして、神戸出身という設定になっていて、初対面の時にある選択肢を選んだ場合に聞かされる台詞が「うちとこ大阪ちゃう、神戸や」であるところの、「ToHeart」の保科智子のファンサイト「いいんちょ普及委員会」には「神戸弁講座」なるコンテンツがありますが、先ほどの神戸弁ネイティブスピーカーの方に言わせると、実は彼女の言葉は神戸弁ではなくて大阪弁なのだとか。
ToHeartの制作元のLeafは兵庫県伊丹市にありますが、兵庫県とはいえ大阪府に近い伊丹あたりは、神戸弁より大阪弁の影響が強いのかもしれません。

私は両親とも先祖代々長岡生まれの長岡育ちなのですが、小学校に入る前に一家そろって神奈川県に引っ越してきた上、同居していた父方の祖父母は元小学校の教師、母は元電話交換手という、方言よりも東京弁を使う職業だったせいもあってか、家庭内の用語は東京弁で、母方の実家へ帰省する時以外は長岡弁を聞く機会が全くなかったので、今でも会話は東京弁しかできません。
(それ以前に、生まれつきの難聴のせいで日本語の会話自体が不得意だとも言われていますが……)
そして──大阪出身の方には大変申し訳ないのですが、大阪弁にはあまりいい印象がありません。
というのも前の職場の上司が、高校を卒業するまで大阪で育ち、大学から後は東京から九州まで転々としたという人なので、ふだんは仕事中も宴会の時も東京弁で喋っているのですが、私が仕事でミスをすると、叱る時に大阪弁が出るんですよ。
今の職場は東京弁と新潟弁の2言語併用で、大阪弁を使う人は誰もいないのですが。

いま「新潟弁」と書きましたが、これは「新潟県の方言」ではありません。北東の端から南西の端まで約300km、富山県と石川県と福井県を合わせたくらいの広がりがあり、おまけに佐渡島まである新潟県は、県内でもかなり言葉が違います。
新潟県をさらに区分する時には、高田を中心とする上越、長岡を中心とする中越、新潟市あたりより北の下越、そしてもともと越後国に含まれていなかった佐渡に分けるのですが、方言としては上越・中下越・佐渡に大きく分けられるでしょう。中越と下越は地理的にもあまり明確な区分がないような気がするのですが、上越は中下越とは明らかに言葉が違います。
元来、中下越では「い」と「え」を区別せず、どちらも「い」に近く発音します。例えば私の祖父母は、新潟県の旧称「えちご」と、今の時期スーパーに出回る「いちご」を発音上区別していませんでした。新潟県で食用にされる海藻で広辞苑に「えごのり」と載っているのも、私の周りでは「いご」と発音しています。
ということを上越市の人に言ったら、上越では「い」と「え」は はっきり区別している、と言われました。その人が言うには、上越といっても高田と糸魚川では違っていて、富山県に近い糸魚川まで行くと西日本のイントネーションが入ってくるとか。
私にはあまり違いがわからない中下越の方言にしても、県内の各地で仕事をしている兄によれば、それぞれ隣接する長岡市と栃尾市と山古志村でも少し違うそうですし、長岡出身の叔父は、福島県境に近い東蒲原郡津川町(明治初期には福島県に属していた)の中学校に赴任した当初、生徒同士の会話が聞き取れなかったそうです。
そんなに違うのかな、と半信半疑ですが。叔父は冗談が好きですし。
(2月21日アップ)

2月18日(月)
この日記でたびたび触れてきた、「そこつやの館」で行われていた企画「下級生リレーSS」ですが、昨夜、主催者のそこつやさんから休止が発表されました。
これは私が第107話で後先考えずに暴走したのが直接の原因というのではなくて(いや、私にも少なからぬ責任があるでしょう)、17日の未明になりぽしさんが第110話を投稿した直後に、参加者の一人天巡 暦さんから一旦停止が提案されたことによります。提案理由は
1.リレーSSの最終話をどうするかが、きちんと決まっていないのに、だらだら続けるのは、お話的に混乱を招くと思う。イベント的にも数が限られ書く時もしんどい
2.書き手のテンションについて、長丁場だったため、かなり落ちている様に感じる。この際、充分な充電時間を確保すべきではないかと思う
3.エンディングが現状から鑑みて、だいたい来月から再来月辺りに大きな山場を迎える事になると思うが、その時期はちょうど年度末である。執筆者の多くが社会人である以上、年末並に年度末進行や納税など、様々なイベントがあって特に忙しい時期であり、負担を減らす意味でも、この時期は一旦停止してみては
「そう言う訳で、エンディングについてきちんと話し合って決めましょう。道筋が決まれば、混乱も無く大団円を迎える事が出来ると思いますので。」と発言は締めくくられていました。
そして17日の夜に なりぽしさんは参加者用の掲示板で、今回の投稿をもってリレーSSから身を引くと宣言されました。
リレーSSを無限ループにする(その最たるものが、土壇場で「夢オチ」にして第1話へ戻すことでしょう)のでなくていつかは終わらせる以上、どういう形で結末を迎えるかについてきちんと話し合っておくべきだったと思うのですが、実のところ、エンディングをどうするか──具体的には「主人公と誰か一人の女性が結ばれるエンディングを書くのか、それとも複数の女性キャラについてそれぞれが主人公と結ばれるエンディングを書くのか(あるいはその他の結末にするのか)」が決まっていないままだったのです。
そのため、誰か特定の女性が主人公と結ばれる方向にストーリーを絞り込んでいくか(そうなれば必然的に、他の女性は自ら負けを認めるか、あるいは主人公以外の男性と結ばれる道を求めるかするでしょう)、それともストーリーになるべく選択の余地を残したまま時間を進めていくかという、本来なら今の時期には何を措いても合意しておくべき非常に重要なことについて、参加者の意思統一ができていないままだったので、リレーSS世界の季節は1月になったというのに、大団円に向かってまっしぐらに進んでいくどころか、誰もエンディングに向けて次の一歩を踏み出そうとしない状態が続いていたのです。
そういう状態の中で、今残っている参加者の中では最強の新藤麗子シンパである なりぽしさんが、リレーSSで繰り広げられている、主人公をめぐる恋愛合戦ではいまだ優勢なポジションを占めている麗子を、麗子自身に合戦から離脱させ、ご自身もリレーSS執筆陣から降板すると宣言されたことは、掲示板に書かれた告別の辞にある通り「リレーSSに警鐘を鳴らすことに」なったと思います。
長丁場の間に参加者が一人減り二人減りして、いちばん多い時の14人が今や6人になってしまったリレーSSですが、人数が少なければ少ないだけ参加者の意思統一が容易になるとも言えます。天巡さんの日記にある通り、「せっかくのリレーSSですし、なんとか有終の美を飾りたいものです」。
(2月20日アップ)

2月15日(金)〜17日(日)
週末、昼間は天気を見計らって洗濯したり掃除したり図書館へ新聞を読みに行ったりしています。図書館へ行くとたいてい閉館時刻までいて、帰ってくる途中でスーパーに寄って食材をなるべく値引きで買いますが、さすがに2月14日を過ぎて値引きになっているチョコレートを買うことはしません。体重と虫歯が気になりますし、それより気分的に、そういうのって……。
夜はチャットルームへ行く時間まで、久しぶりに5号館1号室に収める雑文を打鍵しています。日記の更新が滞ったのはそのせいです。何度も繰り返すことでもありませんが、私は当サイトのメインコンテンツをCGと小説、それに続くのが雑文であると位置づけているつもりなので、それらの制作よりも日記の更新を優先するつもりはありません。

15日のチャットで、なぜ今さらという気もしますが「ときめきメモリアル」が話題になりました。私はPlayStation版の中古を秋葉原で買ったまま積んである(自嘲笑)のですが、話題についていこうとマニュアルを取り出してみました。
話題になったのは、登場する女性キャラの人物造形が「下級生」のそれと似通っているのが多い、ということで、何人かの発言を総合すると、こうなりました。(マニュアル記載順)
お断り:「属性」は当夜の発言に基づくものであり、私の主観を反映するものではありません。
「ときメモ」キャラ「下級生」キャラ属性
・藤崎 詩織結城 瑞穂ヒロイン
・早乙女 優美(都築こずえ(同級生2))悪魔といわれている(爆弾多発!のため)
・清川 望飯島 美雪+緑谷 麻紀スポーツ少女。ときメモ版、緑谷さん
・虹野 沙希持田 真歩子料理が得意。応援しちゃうね
・古式 ゆかり神山 みこ不思議な感性の持ち主。ぼけぼけ
・美樹原 愛南里 愛動物大好き。もじもじ
・朝日奈 夕子橘 真由美遊び人
・如月 未緒(該当者なし)病弱文学少女眼鏡っコ
・片桐 彩子加納 涼子妙な英語が得意な明るい涼子
・紐緒 結奈}新藤 麗子マッドサイエンティスト
・鏡 美羅タカビー。ないすばぢぃ。学校に親衛隊員がいる
たまたま下級生キャラには「該当者なし」となった如月未緒ですが、「卒業」の中本静という祖先形を持ち出すまでもなく、やや古い学園物のゲーム・ドラマ・コミックス等では、王道をゆくキャラクターでしょう。
上は女性キャラについてですが、男性キャラについてもマニュアルの記載によれば
・早乙女 好雄入学式に知り合って以来、親友となる。かなりの情報通で、女の子の情報やデートスポットなどに詳しく、デート前のアドバイスは頼りになる。ノリは軽いが、妹思いのいい奴だ。
趣味:ナンパ(ただし成功した事はない)
・伊集院 レイ入学式以来のライバル。世界的な大金持ちの家に育ち、キザで自己中心的。現れる度にイヤミな言葉を吐いては消える。しかし、美形なので女生徒たちにはたいへん人気がある。
早乙女は「同級生」の坂上一哉または「下級生」の後藤稔、伊集院は「同級生2」の西御寺有友のドッペルゲンガーに見えてしまうのは私だけではないと思います。
こうしてみると両ゲームの登場キャラたちは、それぞれが「近代学園物ゲームキャラ百科全書」(「現代」としなかったのは、古式ゆかりや如月未緒のように実社会では絶滅危惧種ではないかと思われるキャラは最近のゲームにも少なく、その反面最近のゲームに時々登場する、感情表現が極度に乏しいキャラがいないからですが)を形成しているように見えます。現実の高校にもいそうな、そして現実の高校でも男生徒に好かれそうな女生徒のタイプを十数種類揃えておけば、どのプレイヤーだって1人くらいは好きになるキャラがいるはず、という計算(決して悪い意味ではなくて)が伺えます。
まあ、チャットルームで聞いた又聞きの話だけで日記にごたくを書くぐらいなら、PlayStationもマスターディスクも手元にあることですし、1回ぐらい自分でプレイしてみればいいんですが、いかんせんプレイ期間3年間(下級生の3倍)。どのくらいの頻度でコマンドを実行するか次第ですが、1プレイに相当時間がかかりそうな気がします。

16日と17日を費やして、やっと雑文を書き上げました。内容は公開してある場所で読んでいただいた方がよいと思いますが、一部はこの日記で書いたことの繰り返しです。1ヶ月前からの懸案事項が片づいたので、それから日記の更新を始めましたが、17日のうちには終わりませんでした。
(2月18日アップ)

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