『逆転』 |
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『ToHeart』より「来栖川綾香」「坂下好恵」「松原葵」「HMX-13セリオ」です。 |
「ToHeart」のヒロインの誕生日に合わせた連作の第6作です。 1月に誕生日が設定されているヒロインは、1月19日の松原葵と1月23日の来栖川綾香です。前作に描いた宮内レミィと来栖川芹香と同様、この2人は誕生日が接近しているので、2人のそれぞれに1枚ずつ絵を描くことは止めて、2人を1枚の絵に描くことにしました。 2枚描くのを止めたのには、昨年秋から脇目もふらずに連作の制作を続けてきた疲れが出てきたのか、年が明けてから制作意欲がやや低下してきたのも影響しているかと思います。
幸いなことに、前作の場合とは違って、葵と綾香にはゲーム本編のシナリオ上で明確な接点があります。総合格闘技エクストリームの女子チャンピオンである綾香と、綾香に憧れて単身エクストリーム同好会を旗揚げした葵という形で。それで当初は、いつも独りでトレーニングしている葵に綾香が稽古を付けてやっている場面というのも考えました。しかしゲーム本編のシナリオでは、エクストリーム同好会を旗揚げした葵の前に立ちはだかる存在がいます。かつて空手道場の先輩だった坂下好恵がそれです。 第1作で姫川琴音の相方として描いた森本美紀以来、この連作では「女性サブキャラをなるべく網羅する」ことも重要な方針としてきたので、ここは葵の相方として坂下にはぜひ登場してもらうことにします。 そこで、ゲーム本編のシナリオに準拠する形で、綾香の後を追ってエクストリームへの道を進もうと志す葵と、エクストリームへの転向を認めない坂下が、綾香を立会人として神社の境内で対決する場面を描くことにしました。 もう1人くらい描くとしたら誰を描こうか、と思ったところで浮かんだのは、綾香の相伴役のセリオです。第2作以上に、本来ならここに描かれるべき藤田浩之が描かれずじまいになりましたが、浩之に対してはそれほどの意趣はないと思っているので、いつか機会を見つけて描いてやることにしましょう。 葵と坂下の対決の場面というのをもっと詳細に言うと、対戦の後半で坂下がラッシュをかけてきて、葵は打撃を防ぐだけで精一杯、葵がこれ以上打たれると精神的にダメになってしまうと判断した綾香がレフェリーストップしようとするまさにその時、葵が起死回生の一撃「崩拳」を放った場面になります。ゲーム本編では、対決を見守っている浩之にも何が起こったのかわからないうちに、次の瞬間には坂下が大の字になって伸びている、という場面です。 余談ですが坂下以外の3人の服装は、葵はアニメに描かれていた冬服の体操着に準拠し、綾香とセリオはゲーム本編(PlayStation版)の服装に準拠しつつ、1月という季節に合わせて創作を加えたものです。世間一般的には、女子の体操着は季節を問わずある1種類に限定される風潮があるようですが、季節に合わせて現実的な服装を描くのが私のやり方であるということにします。 (2005.1.30)
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