『子守歌』
子守歌
『ToHeart』より「雛山理緒」「雛山ひよこ」です。
「ToHeart」のヒロインの誕生日に合わせた連作の第4作です。
連作のコメントで繰り返し述べていますが、ToHeartのヒロインたちの誕生日は、保科智子の9月10日に始まって、姫川琴音が10月9日、長岡志保が11月7日、雛山理緒が11月24日(PlayStation版での設定)、来栖川芹香が12月20日、宮内レミィが12月21日、松原葵が1月19日、来栖川綾香が1月23日、神岸あかりが2月20日という具合に、その大半が秋から早春にかけて設定されています。
私としては彼女たち全員の誕生日に合わせて1枚ずつ描いてもいいと思っているのですが、12月に入るとそろそろ年末年始恒例の冬コミクリスマスと年賀の贈り物を描き始めないといけないとも思うので、11月30日に第3作の志保を完成したところでこの連作は一時中断するつもりでした。
しかしここへ来て、また「その気になれば短時間で描ける」という過信が出てきたのか、クリスマス用の絵を描き始める前に大急ぎで理緒を描くことにしました。

父親はいず(死別か離婚かは不明)母親は入院しており、家計を助けるためにアルバイトに明け暮れているという理緒には、理緒が高校2年生の時に小学1年生である(誕生日(4月29日)の前で6歳)弟の良太と、その下に妹の ひよこ がいます。
ひよこは理緒と藤田浩之(主人公)の会話で言及されるだけで、立ち絵やイベントCGはありませんが、年齢的には幼稚園に入ったばかりか、もしかすると保育園でしょうか。そのくらい小さい妹には、姉の理緒は母親代わりでもあるでしょう。
そんなことから、以前に「葉っぱゲー好きに100の質問」に回答した時、「一番歌を聴きたいキャラは?」という問いに「雛山理緒が小さい妹に子守歌を歌ってやっている、なんていうシチュエーションには萌えます」と回答したことがあります。
それで今回は、まさにその回答通りの場面を描きました。

ゲーム本編にビジュアルが全くない ひよこのイメージは、私の完全なオリジナル──と胸を張って言えればいいのですが、実はそうではありません。
インターネットにはきっとあるに違いない先人の作品を探す手間も惜しんで、「真・瑠璃色の雪」のヒロインの1人である奥里雪那の愛嬢、奥里真名(保育園児)のイメージを借用しました。
理緒も、真・瑠璃色の雪にあるイベントCG(その場面で真名に添い寝しているのは母の雪那です)を見ながら描いたので、理緒にしてはちょっと「ふくよか」すぎたかもしれません。

何にせよ、この絵を完成させて公開したからには、クリスマス用の絵の制作に、早急に着手しなければなりません。西洋の習慣であるクリスマスばかりは、「旧暦」という逃げ口上が通用しませんから。
(2004.12.5 2005.6.5コメント訂正)

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