『「お姉ちゃん、なんで水着を着てるの?」』
「お姉ちゃん、なんで水着を着てるの?」
『リフレインブルー』より「杉野治美」「岩崎ちなつ」です。
「なちゅらりすと」を運営されている藤咲はじのさんに、なちゅらりすと10万カウント記念として差し上げました。
はじのさんは「リフレインブルー」登場キャラのCGを何枚も描かれていますが、いくらか前にチャットで岩崎ちなつがお気に入りだと伺ったこと、それにもかかわらず ちなつがまだ描かれていなかったことから、ちなつを描くことに決めました。
それと はじのさんは、ゲーム本編で ちなつとコンビを組んでいる脇役 杉野治美にシナリオがないことを残念がっておられたので、治美も登場させることにします。
そして浮かんだシチュエーションは、ゲーム本編2日目、サマースクールの自由時間なのに ちなつが自由時間用の水着を持ってくるのを忘れてしょげ返っているのを、水着を貸してあげようか、でも ちなつの体形では上がブカブカでしょ、なんぞと治美に揶揄されるエピソードからです。
日本の海水浴場で、10代の女の子が水着を着ないで浜辺に出たら大騒ぎになるでしょう。しかしヨーロッパのヌーディストビーチでは、水着を着ているとかえって奇異の目で見られるとか。日本で言えば露天風呂で水着を着ているようなものでしょうね。
ですから今度の作品も、ナチュラリストにふさわしい場面、全裸であるほうが自然である場面を描く、という一貫した流れに則ったつもりです。
ヌーディズム(nudism)あるいはヌーディスト(nudist)という言葉が持つ、変な趣味・文明的でない風習というようなニュアンスを嫌って、実践している人たちの中から、ナチュラリズム(naturalism)あるいはナチュラリスト(naturalist)という言い換えが行われるようになってきたようですが、手元の辞書にはまだその意味では載っていません。

ちなつ「ねーねー、お姉ちゃん、ホント、なんで水着を着てるの? ここ、ナチュラリストビーチだよ?」
治美「ち、ちなつ……えーと、それは……」
800「はははっ、すっかり形無しだな、治美」
治美「だって……800さん、ここは蜻蛉海岸じゃないんですか!? 向こうの景色は、蜻蛉海岸にそっくりですよ?」
800「あ、それは偶然似ているだけ。ここがもし蜻蛉海岸だったら、今頃大騒ぎになっているだろう?」
知美「何が偶然ですか。天山荘前の砂浜のシーンを見ながら背景を描いていたの、知ってますよ、後ろで見ていたんですから。それと言っときますけど、『うぐぅ』でごまかさないで下さいよ、館長」
800「が、がお……」
知美「それも禁止。ついでに『あぅーっ』も『うー』も『そんなこと言う人嫌いです』も禁止ですっ」
800「……あははーっ」
知美「だいたい何ですか、館長、そんな『ちっぽけな』物、見せびらかして」
800「ち、ち・っ・ぽ・け・な・も・の……o……r……z……」

800「……え、えーと、気を取り直して。
 実は最初に思いついたのは、サマースクールの自由時間に ちなつが全裸で海岸に出てくるのを、治美がタオルを持って追っかけてくるという一発ギャグだったんだが、ふざけすぎだと思ったから“立場の逆転”にしてみたんだ。人類における衣服の文化的意義とか、自然(Nature)と人類は対立するかとか、そこまで小難しい議論を持ち出すつもりはなかったが」
知美「そんな議論を持ち出したとしても、誰も相手にしてくれませんよ、きっと」
ちなつ「あ、そうだ、サマースクールの時だって、お風呂に入る時は、誰も水着なんて着てなかったよ」
治美「ちなつ、それは、だから……」
800「それもそうだし、蜻蛉海岸では、たしか『謎の少女』も…」
知美「……館長、な〜に〜を〜想像してるんですか〜?(にっこり)」
ちなつ「三津野お姉さん、目が笑ってないよ……」
(2002.7.22 2002.10.1コメント改訂)

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