2003年4月後半の日記
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4月30日(水)
昨日はふと思い立って、以前の日記のところどころにある、本文の中に画像を貼り込んである部分のHTMLを手直ししていました。思い立った動機は、レイアウトをちょっと改善しようと思ったくらいのことです。
ですがHTMLを、InternetExplorer(以下IE)5.5で見た時のレイアウトが変わるように手直しするという作業は必然的に、Netscape Navigator(以下NN)で見た時にも意図したように見えるかどうかという確認を要求してきます。それでIE5.5を起動したままでNN4.7を起動すると、前にもあったようにNNが異常に不安定になっていて、リロードするたびに異常終了の繰り返しです。
何度目かにNNを再起動した時、一つものは試し、IEを「通常使うブラウザ」に登録しているとNNを起動する度に出るダイアログで「NNを通常使うブラウザに登録する」としてみたらどうなるか、やってみることにしました。
すると不思議なことにNNの動作が安定して、その後は昨晩の作業が終わるまでに異常終了したのは1回だけだったと覚えています。なぜそうなるかなんてことは、MicrosoftがわざとNN4.7と相性が悪くなるようにWindows98を作ったはずはないでしょうし、Netscape社だってわざとWindows98上での動作が不安定なアプリケーションを作っているはずもないでしょうから、「そういう現象があるのだ」と割り切ってしまうことにします。
ところで、OSがWindows98SEでブラウザがIE5.5SP2という私の環境ですが、一時期WindowsXPとIE6.0の環境で当サイトのCGを見ると変な風に見えると言われたことがあり、それとはまた別に、WindowsXPを使い始めた人からは何だかいろいろと苦労しているようなことを幾度となく聞いたことがあって、どうもWindowsXPに乗り換えることには後込みしていたのですが、もうそろそろ考えなければならない時期のようです。
それというのも昨年の秋、Microsoft製品に毎度おなじみのセキュリティホールが見つかったというニュースが職場に流れた時、その対象が「Windows98、98SE、Me、NT4.0、2000、XP(以下略)」というのを見て「自分のはWindows95だから大丈夫だろう」と言った人がいたことがあり、そんなことはないだろうと思ってMicrosoftのホームページを見てみると、Windows95のサポートは2001年12月31日限りで終わったようなことが書いてありました。その時、Windows98SEのサポートがいつまでなのかを見たのですが、それが2003年6月30日限り、つまりあと2ヶ月でサポートが終わるということです。
WindowsXPに乗り換えるのを後込みしている非常に大きな理由は、XP対応だと保証されていない、あるいははっきりXP非対応だとされているゲームが手許に山をなしているからなのですが、ネットにつなぐパソコンのOSがセキュリティのサポート終了後というのでは危険が大きすぎます。これは、今使っているマシンをネットから切り離してゲーム専用機にして、ネット接続用そしてマシンパワーを要するCG制作用に、もっとハイスペックのマシンを手に入れることに踏み切る潮時かもしれません。

4月27日(日)〜29日(火)
世間ではそろそろ、ゴールデンウィークと称する大型連休が始まっているのでしょうか。今年は4月30日から5月2日まで平日が3日続くので、4月26日から5月5日までの10連休になるのは、よほど気前のいい会社だけかもしれません。
大型連休の始めに位置する4月29日は、昭和の御代には天皇誕生日だった日で、平成になってからは「みどりの日」となりましたが、それも今のうちのようです。というのも先日の新聞に、4月29日を「昭和の日」と改め、「みどりの日」は、2つの祝日の間に挟まっているというだけの理由で「国民の休日」という何だかよくわからない休日になっている5月4日に移す方針が固まった、という記事があったからです。
そういえば……と思い出して検索してみましたが、昭和3年から23年まで11月3日(明治天皇の誕生日、明治時代には「天長節」と呼ばれていた日)は「明治節」という祝日だったのでした。今は「文化の日」ですが、明治節を復活するとか、もう少し現代的に11月3日を「明治の日」と改めることを主張している人もいるようです。
極右でも極左でもないつもりでいる一介の小市民としては、祝日の名前はどうでもいいというか、名前が何であれ祝日が増えるならとりあえず歓迎というくらいのもので、11月3日と4月29日が祝日になっているなら8月31日(大正天皇の誕生日)も祝日にならないかなー、なんて埒もないことをたった今考えついたほどです。
これでも学生時代にはもう少し気骨があったのか、学生自治会が「建国記念日反対」と唱えているのを聞くたびに、「2月11日が休日になることに反対するんなら、学外でいかがわしい集会に参加したりなんかしていないで、自主登校して静かに自習するのが正しい筋の通し方じゃないのか、そうしないで大手を振って大学を休んでいるということは、結局『おいしいところをもらっていくだけだ』という批判に耐えられないのではないか」と思っていたものです。でもそれを学生自治会の幹部に面と向かって言うことをしなかったのは、やはり私も事勿れ主義だったということです。
(4月29日アップ)

4月21日(月)〜26日(土)
いつの間にか4月の20日が過ぎ、いつの間にか桜が散り、いつの間にかイラク戦争が終熄し、いつの間にか週末が来る──何だかそんな風に日々が過ぎていくような気がします。人以上に世間の出来事に疎いのは、自宅で新聞を取っていず、情報収集は主に、週末に市内の図書館へ一週間分の新聞をまとめ読みにしに行く時に限られているからでしょう。情報を仕入れるのはもう一つ、毎週木曜日の夜にメールチェックをして内閣メールマガジンに目を通す時くらいです。
それくらい世事に疎い私でも、さすがにここ数日は、統一地方選挙の投票日(市議会選挙、4月27日)が近づいていることを否応なしに思い知らされました、自宅と職場の周りをひっきりなしに走り回る街宣車のせいで。これも26日までの辛抱だと割り切っていますが。
26日に図書館へ新聞を読みに行った時ですが、ある新聞がイラク戦争をあたかも「アメリカ軍によるイラクへの侵略戦争」であるかのように表現している、という記事(解説面だったと思います)を目にしました。その新聞は、日本の国益を害することを社是としているとまでは言わないとしても、何かにつけて反政府的・反アメリカ的な論調が鼻につく新聞だと私は思い込んでいるのですが、考えてみると先月後半からのこのウェブ日記にも、「アメリカ軍がイラクに攻め込んだ(3月17〜25日)」「アメリカが主体になって起こした(3月26日)」「首都バグダッドが米軍に占領され(4月10〜15日)」というように、見方によっては反アメリカ的と取られそうな表現があることに気づきました。
私としてはアメリカの軍事行動を、かつてのソ連による侵略行為が「革命の輸出」と欺瞞的に称されたことがあるのになぞらえて「民主主義の輸出」と呼ぶほどアメリカべったりではないつもりですが、大量破壊兵器を手にした独裁者を排除するために、果たすべき機能を果たせなかった国連に代わって行動を起こした国を、侵略者と呼ぶほど、“平和主義”に偽装したイデオロギーに汚染されてはいないと思いたいです。
大量破壊兵器を手にした独裁者といえば、朝鮮半島北部を実効支配する武装勢力が、イラクの次にアメリカに目を付けられるのは自分達だと知ってか知らずか、核兵器を保有していると発言したようです。平壌よりもソドムとゴモラの方が耐えやすくなる日が来ることが、現実のものとなってきたような気がしますが、場所がイラクよりずっと日本に近く、私が住んでいる新潟県など朝鮮半島北部とは一衣帯水なだけに、何が起こるか気懸りです。
(4月26日アップ)

4月18日(金)〜20日(日)
当サイトを登録している、大手中の大手検索サイト「Surfersparadise」から18日にメールが来て、登録ジャンルが追加されたことを知らせてきました。追加されたジャンルの中に、なんで今さらという気がしますが「elf」があったので、前回の登録更新から3ヶ月以上経っていて登録更新ができることでもあり、登録更新をしました。
更新にあたっては、今までメインジャンルを“同級生”としていたのを“elf”に変えるだけでなく、以前にアクセス解析を見た時に、Surfersparadiseで検索して当サイトを初めて訪れた人の大半が「男性向けの小説が読みたい」と思って、さらにその少なからぬ部分が「CGは見なくてもいい、むしろ見たくない」と思って検索した結果を見て当サイトを訪れているらしいことがわかっていましたから、登録ジャンルに“CG”と“イラスト”の両方を加えることにしました。こうすることで、「キーワードにCGを含まない」として検索すると当サイトは検索にかからないようになるはずなので、Surfersparadiseから当サイトへのアクセス数は今までより減るかもしれません。
しかしサイト管理者としては、一見の人がどれだけ来るかよりも、一見の人のうちどれくらいがリピーターになってくれるかの方が重要だと思います。もちろん一見の人が全く来なければ、新しい常連の人が生まれる可能性もないわけですが、「CGは見たくない」と思ってSurfersparadiseで検索して当サイトに来た一見の人がリピーターになってくれる可能性が大きいとは思えませんから、検索サイト利用者の意に反する検索結果を出すようなやり方は、避けるに越したことはないと思います。
Surfersparadiseの登録更新をしたついでに、今までに当サイトを登録していた他の検索サイトも、一通り登録更新をしておくことにしました。

Surfersparadiseは検索サイトとしては大手ですが、それだけに登録されているサイトのジャンルも多種多様すぎて、当サイトのような中小サイトは埋没してしまいそうです。それで19日には、Surfersparadiseのような総合検索サイトをいくつか探し出すと同時に、CG・イラスト系サイトに特化した検索サイトをいくつか探して、当サイトを登録することにしました。
検索サイトには、私が登録フォームに記入して送信すればその場で登録されるサイトと、私が登録フォームを送信して登録申請をした時点では仮登録の形になり、検索サイトの管理者が申請内容を審査した後で正式に登録されるサイトがありますが、20日になると後者の検索サイトから、正式登録の完了を知らせるメールが届き始めました。
そこで20日の夜は、検索サイトへ行って当サイトが「新着サイト」に登録されているのを確認していきますが、そうしている間にちょっと気がついたことがありました。
「新着サイト」のページに載っているサイトの数は、検索サイトによりますがだいたいは数十件です。その中から「このサイトを見てみよう」という気を起こすかどうかは、かなりの部分がサイトの紹介文に負っていると思います──CGサイトの場合はバナー(題材・絵柄・出来栄え)も大きな判断材料になりますが。そうすると、サイトの管理者が検索サイトに登録する際に、サイトの紹介文をどのように書くか、これは非常に重要な問題になります。
そのあたりのことは、今回登録申請を出した「おいさーち」の姉妹サイトらしい「アクセス向上委員会」でも「アクセス向上の秘訣」というコーナーで述べられていますが、私としては「魅力のある紹介文」よりも「必要かつ充分な情報を与える紹介文」を書くことが大事だと思います。
必要な情報というのは、私が思うには「何を対象にして」「何を行なっている」サイトであるか。前者は例えばアニメ・ゲーム・コミックス・小説・声優などであり、後者はCG・イラスト・漫画・小説・MIDIなどになります。サイトのメインコンテンツがオリジナルのイラストや小説であれば「対象はない」となるでしょう。それと、当サイトがそうであるように「一部18禁」であるサイトを登録する際に、それに適合したカテゴリがない検索サイト、つまり完全18禁と一部18禁を区別していない検索サイト(実際はこれが大多数)や、稀ですが年齢制限のカテゴリがない検索サイトの場合には、一部18禁であることを触れておいた方がいいとも思いました。
なんて事を書こうと思ったのは、登録した検索サイトで「新着サイト」を開いてサイトの紹介文を見ていると、上に書いた「何を対象にして」に全く触れていないサイトが、かなりの率に上っているからです。一利用者の立場として見ると、例えば検索結果に出てきたサイトが何かのキャラクターのCGを公開しているサイトらしいと判断したとしても、ゲームならメーカー・レーベル・タイトル・キャラ名といったところが何一つわからない、いやそもそもゲームキャラであるかどうかすらわからないのでは、バナーを見て「これは凄そうだぞ」と感じた場合でもなければ、いそいそと見に行こうとはあまり思わないものです。
「何を対象にして」の範囲の考え方はサイト管理者によって異なると思いますが、例えばパソコンゲームのキャラクターのCGを公開しているサイトであるならば、せめてゲームのタイトルくらいは書いた方がいいのではないかと思います。当サイトを例に取れば、最も広くは「キャラクター」に始まり、「パソコンゲーム」→「ギャルゲー」→「elfのゲーム」→「同級生2」→「水野友美」と狭まっていきます。「女性」はこの並びのどこに入るか、「キャラクター」と「パソコンゲーム」の間かもしれませんし、「同級生2」と「水野友美」の間かもしれません。
私たちの感覚だと、キャラ名まで絞り込めばそこでもう終わりという気がしますが、そうでないのがヲタク世界の深遠にして玄妙なところで、「カップリング」という概念が存在している世界があります。しかもその世界では多くの場合「A×B」派と「B×A」派が存在し、両派は厳然と対立していてほとんど相容れない(例外的に「どっちもOK」という人もいるようですが)とされているとか。
ちょっと想像してみましたが、確かに「日吉かおり×柏木梓」または「倉田佐祐理×川澄舞」はすぐ想像できるのですが、これらの逆になる「柏木梓×日吉かおり」または「川澄舞×倉田佐祐理」は、元ネタを知っているだけになおさら想像しにくいです。とすると、一般的でない方の組み合わせ(梓×かおり のような)を創作できる人というのは、かなり想像力豊かな人なのでしょう。
(4月21日アップ)

4月16日(水)〜17日(木)
イラク戦争は直接的な戦闘行為がほぼ終わって、これからは政権の樹立と治安の回復、そして戦後復興をどのように進めていくかが国際的関心事となったようです。そして直接的な戦闘行為に手を貸さなかった日本が、これからどういう形でイラクの復興に手を出していくか、私も石油エネルギーの恩恵を享受している納税者の一人として、注意深く見守っていきたいと思います。ですが17日にさる所で、2月に出された「イラク問題の平和的解決について」という声明を目にする機会があったことから、今さらですがちょっと考えたことがあります。
今回のイラクをめぐる問題のように、放置しておいたら深刻な危機につながる懸念のある外交問題が存在するとします。武力行使以外の手段つまり平和的な外交交渉によって、その問題が解決できるのなら、それは当然そうするべきであって、武力行使以外の手段による解決を試みようともせずにいきなり武力行使に訴える国があったとしたら、たとえそれがアメリカであっても「ならず者国家」と呼ばれてしかるべきです。
しかしその問題が、武力行使以外に考えつくありとあらゆる手段を試みたにもかかわらず、望ましい解決をもたらすことができず、望ましい解決をもたらす可能性のある手段は武力行使以外にはないことが明らかになったとします。その時に及んでなお、「わが国は問題解決の手段として武力行使を選択しない」と言明するとしたら、それは言葉通りに解釈すれば「わが国はその問題を解決する意志がない」と言明することにはならないでしょうか。もしそれが、その国の国益に直結する、その国が当事者となって解決するべき問題であったとしたら、一国の外交に最終的な責任を負う立場にある首相や大統領は、こんな言葉は口が裂けても言ってはならないはずです。その国は外交の当事者能力がないと自ら認めるに等しいですから。
アメリカが音頭を取って、フランスやロシアの反対を押し切るようにして踏み切った対イラク武力行使が、アメリカが望んだような解決を必ずもたらすとは限りません。強大な権力がいきなり取り除かれたイラクが、アメリカが介入に失敗して今も内戦が続いているソマリアのような戦火の泥沼になるかもしれませんし、イラクだけでなく近隣各国に、アメリカに対する深い怨念の種を蒔くかもしれません。しかし度重なる国連決議にもかかわらず大量破壊兵器を保有し、幾度も自国民(クルド人)に対してそれを使ったような政府が中東に存在し続けるという問題が存在し、大量破壊兵器を全て無力化するという解決をもたらす可能性のある手段が、本当に武力行使以外にはないと明らかになったとしたら、そこで武力行使を手段として選ぶことが、外交に当事者能力を持つべき政府が負うべき責任なのではないでしょうか。
(4月17日アップ)

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