『2000年のクリスマス』
2000年のクリスマス
『同級生2』より「水野友美」です。
ネット上でお知り合いになった方々に差し上げたクリスマスCGです。
前作を10月末に制作してから2ヶ月、どうしたわけかCG制作意欲がすっかり衰えてしまって、秋のうちに制作する予定だった連作「ニーベルングの指環」の続編の制作も全く手つかずのままに12月にもなってしまいました。
このスランプ状態のまま越年するかとも危ぶんでいましたが、12月下旬になってふりんとぶらっくさんからクリスマス写真を頂いたので、気力を奮い立たせてCGの制作を始めました。
季節ネタとしては、やはりクリスマスであろうと思いましたが、そこで「サンタクロースのコスプレをした友美」というのはネタ的に陳腐です。
──実際にそういうCGを制作される方は、まずいないでしょうけれど。友美萌えがいかに少数派であるかを思えば(瀑涙)──
それに、否それ以前に、今の日本ではクリスマスというのは、子供がプレゼントを買ってもらえる日だとか、恋人同士がお熱い限りを尽くす日だという風潮がありますが、本来はキリストの降誕を祝う日なのです。
そのことを少しでも思い出していただきたくて、色鉛筆を執りました。
800「というわけで、ずいぶん久しぶりに友美を描いたぞ」
知美「…………」
800「わかってるよ。『秋のうちに』って約束が果たせなかったのは、謝る。これを機に、制作を予定していたCGをどんどん制作するつもりだから」
知美「そのことじゃありません」
800「へ?」
知美「本当のクリスチャンでもないのに、ゲームのキャラクターを聖母マリアになぞらえたようなCGを描く、その見識を疑ってるんです、私は。絵としての出来栄えはともかく」
800「うー……そ、そこまで考えなくてもいいんじゃないかな。ゲームキャラにサンタクロースの格好をさせたCGや写真は、みんな作っているし」
知美「サンタクロースと聖母マリアでは格が違うでしょう。その方面からクレームが付いたら、どうするんですか?」
800「…………」
知美「絵としての出来栄えも、かなり見劣りしますね。他人様にあげるつもりの作品を制作するなら、もっとリハビリしてからの方がいいです」
800「……しくしくしく」
知美「まあ、この次の作品はもう少しましな出来栄えでしたから、これがリハビリになったということは認めましょう」
(2000.12.26)
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