『Adeste Fideles』
Adeste Fideles:
Adeste fideles, laeti triumphantes;
Venite, venite in Bethlehem;
Natum videte, Regem angelorum;
Venite adoremus, Venite adoremus,
Venite adoremus Dominum.
『同級生2』より「都築こずえ」「水野友美」「永島久美子」
「安田愛美」「天道新幹線」「竜之介(主人公)」

『下級生』より「皆川奈々」です。
Adeste Fideles
Adeste fideles, laeti triumphantes;
Venite, venite in Bethlehem;
Natum videte, Regem angelorum;
Venite adoremus, Venite adoremus,
Venite adoremus Dominum.
神の御子は今宵しも(讃美歌111番)
神の御子は今宵しも
ベツレヘムに生まれたもう
いざや友よ、もろともに
急ぎ行きて拝まずや
急ぎ行きて拝まずや
ルカによる福音書 第2章第8〜14節(新共同訳聖書)
 8その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。9すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。10天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。11今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。12あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」13すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。
14「いと高きところには栄光、神にあれ、
 地には平和、御心に適う人にあれ。」
ネットでお知り合いになった方々に差し上げた、クリスマスの絵です。
制作が遅れてクリスマスに間に合わなかった昨年の轍を踏むまいと、今年は早手回しに制作に取りかかりました。その甲斐あって今年は、クリスマスより前に完成させることができました。
毎年恒例の行事にちなんだ絵、それもサンタクロースとか熱いカップルといった世間一般の「お約束」な題材では描くまいとすると、題材が浮かばずに悩むのが私の常ですが、今年の絵の題材は、昨年クリスマスの絵を制作していた時から決定していました。それが「羊飼いたちへの御告げ」、クリスマスイブのミサでは必ず、上に引用した、聖書のその出来事を記した箇所が朗読される場面です。
昨年のクリスマスの絵にも、「クリスマスにちなんだ場面を描いた絵」ということで、この場面をごく粗雑に描いた絵を収めた額縁が、背景に描いてあったことを、思い出されたでしょうか。
この場面は、バッハの「クリスマス・オラトリオ」やヘンデルの「メサイア」といった宗教音楽にもよく取り上げられる場面なので、この場面を描いた絵は、西洋美術史では決して少なくないと思います。
昨年、そのような絵をインターネットから何枚か探し出すことができたので、その中の1枚──誰が描いた絵で、どこの美術館に収蔵されているか、そういったことはもう思い出せませんが──を真似て制作しました。

キャスティングについて触れておきます。
絵の主役である、救世主の降誕を羊飼いたちに告げる天使は、言うまでもありません。
その天使の周りで神を讃美する3体の天使は、元の絵では、天使を描いた絵によく登場する、裸の小さな男児として描かれています。私の絵には裸の男児は描きませんでしたが、そのイメージを参考にして、ゲーム「同級生2」に登場するヒロインたちのうち、幼く(実年齢だけでなく見た目も)しかも賑やかなイメージのあるヒロイン2人、つまり こずえと久美子を描き、さらに「下級生」から最年少ヒロインの奈々をゲスト出演させることにしました。奈々は私が今まで描いたことがありませんし、もし下級生ヒロイン誕生日連作の続きとして描いてやるとしても、ゲーム本編で設定されている誕生日(5月1日)に合わせて描くとなると、描くのは半年ほども先のことになってしまいますから、それまでに何か機会を設けて描いてやろうと思ったからです。もちろん3人とも幼子のような役ですから、友美に比べてずっと頭身を下げて描きました。
そして羊飼いは、元の絵では老若2人の男性と1人の女性が描かれています。男性の1人には、同級生2の主人公である竜之介を充てることが即決しました。あとの2人に誰を充てるか、男性2人にするとか女性2人にするということも含めていろいろと考えましたが、同級生2のキャラのうちで私が今まで描いた回数が少なく、ペアで登場させることに何らかの意味がある、という条件で選んだのが、最後に描いてからもう4年半も描いたことがなく(最後に描いたのは天道がこれで愛美がこれ)、エンディングでカップルになる可能性があり、そして最終的にはこれが決め手になったのですが、それぞれ高校教師と保育士という「子供を養い育て、教え導く職業」に就いている、天道と愛美でした。
愛美のファンの中には、愛美が天道と結ばれることなど絶対に認めない、と言う人もいるだろうと思いますが、私は同級生2というゲームで、主人公以外の男性と特定の女性が結ばれるケースについては、ほぼ全面的に認めていいと思っています──唯一の例外を除いては。
もっとも私的には「男性キャラ」とは人間に限定され、私は長 岡芳樹を人間と見なしていませんから、あれは「♂」ではあっても「男性キャラ」には属しませんが。
(2004.12.18)

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