『御前試合』
御前試合
『同級生2』より「水野友美」
『うたわれるもの』より「トウカ」です。
ネットでお知り合いになった方々に差し上げた年賀絵です。
2003年の年賀絵を制作するに際して立てた方針「年賀絵には、水野友美と、その前年にプレイしたゲームの中で最も好きになったキャラを描く」を、今年も踏襲することにしました。
といっても2004年にプレイしたゲームというのは、どう数えても「うたわれるもの」1本だけだったのですが、このゲームには丸1ヶ月間、サイトの更新を凍結しそうになるほどハマりましたから、年賀絵に描くキャラをこのゲームから選ぶことにしたのは言うまでもありません。
そして私が最も好きになったキャラもはっきりしていて、エヴェンクルガ族の流浪の剣士トウカです。
このゲームに登場するキャラたちは皆、いわゆる亜人間で、私たち人類とはどこかしら外見が違っています。その外見の特徴によって多数の種族に分かれており、いくつかの種族は○○○族と呼ばれていて、エヴェンクルガ族は耳が鳥の翼に似た形をしているのが外見上の特徴です。
エヴェンクルガ族は外見上の特徴だけでなく、男女ともに武人としての資質に恵まれた種族であり、そして忠誠・信義・廉恥・礼儀・尚武・名誉といったものを重んじる、孤高とも言える清廉潔白な精神の持ち主です。トウカもエヴェンクルガ族の一員たるにふさわしく、刀を持てば一騎当千の猛者であると同時に、ゲームの中盤からは主人公ハクオロのお側付きを務める忠実な部下になります。(それだけでもないのですが……)
そこで絵に描く場面としては、ハクオロ皇の治めるトゥスクル國(*)の皇城を、どこかの國の外交使節団が新年を祝賀するために表敬訪問し、その随員の1人であって世に聞こえた薙刀の名手でもある友美が、ハクオロ皇の御前でトウカと試合あるいは演武を行う場面を描くことにしました。

(*):このゲームではなぜか、「国」を旧字体で「國」と表記しています。
一騎当千の猛者が御前試合に臨む場面にしては、トウカの表情が凛々しいと言うよりもむしろ柔和ですが、私の持っているトウカのイメージは、武者としての猛々しさや凛々しさよりも、むしろ幼いアルルゥを可愛がったり病弱なユズハをエスコートしたりする優しさの方が強いからかと思います。これもトウカの、のみならずエヴェンクルガ族の、他の種族から尊崇を集める徳性かもしれません。
エヴェンクルガ族全体に共通する性質というのではなく、ゲーム本編ではトウカだけが際立っているような性質も、あると言えばあるのですが、それは絵に描かないのが正解だったでしょう。
(2005.1.2)

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