チャットルームでのお知り合いであり、オフラインでお会いしたこともあるH.Saitouさん（「雑草文庫」管理者）に、サイトの開設１周年記念に差し上げたＣＧです。
雑草文庫は、同級生と下級生に基づく二次創作とイラストを公開しているサイトです。チャットでも度々お話ししましたが、お気に入りのキャラは第一に同級生の桜木舞、下級生では結城瑞穂だと伺っていました。
１１月に入った頃、ネット巡回中に、雑草文庫が１１月１２日で開設１周年を迎えることを知りました。私自身、学生時代に同級生（DOS版）でギャルゲーに開眼したことがきっかけで今の私があると信じている身でありながら、同級生キャラのＣＧは今まで１枚１キャラ（それも「同級生２」にも登場する田中美沙）しか描いたことがなかったので、この機会にH.Saitouさんの一番のお気に入りである桜木舞を描いてみようと思いました。
同時に、以前にある事実──ギャルゲーの女性キャラには、不思議と同名又は同音の名前が多いこと──に気づいて以来、ずっと温めていた案、まあ一発ギャグのようなものですが、それを実行に移そうと思い立ちました。
それと前作「屋上にて」でいわゆるアニメ風セル塗りを試みた後、今後の作品をアニメ塗りで制作するのか、それとも従来通りの色鉛筆塗りで制作するのかと尋ねられることがあったので、私なりの弁証法的解決すなわち両者を「画中画」の形で１枚の絵に組み合わせることにしました。
ただし今回も、キャラが多いためもありますが制作に時間がかかりました。今後はもっと効率よくアニメ塗りを制作するテクニックを模索する必要がありそうです。

８００「“舞”というと『同級生』の桜木舞と『Kanon』の川澄舞、“瑞穂”というと『雫』の藍原瑞穂と『下級生』の結城瑞穂。他にもいるかもしれないが、日本人の女性の名前なんて数え切れないほどあるはずなのに、なぜか同名のキャラがあちこちにいるのは不思議だと思わないか？」
結城瑞穂「名前の持つイメージ、例えば名前が連想させる性格が、ある程度共通しているからじゃないかしら。クラスメートの新藤麗子さんみたいなキャラクターは、『麗子キャラ』とまで呼ばれているみたいだし」
８００「うーん、それもあるのかもしれないが、新藤麗子と『卒業』の高城麗子は共通点が多いけど、『同級生』の真行司麗子が、その『麗子キャラ』に当てはまるとは全然思えないがな」
結城瑞穂「えっと、真行司麗子さんのことは私、よく知らないから……桜木さんどうぞ」
桜木舞「はい？　真行司さんは、そうね、名家のお嬢様らしい雰囲気のある方だけど、お高く留まって庶民を見下しているようなところはないわね」
８００「そう、典型的な『名は体を表す』キャラでもそうだから、普通の名前でその名前から連想されるイメージが固定されることはほとんどないと思う。桜木舞と川澄舞、結城瑞穂と藍原瑞穂ってのは、たまたま私が知っているゲームの中から選んだだけだけど、キャラの造形として見た場合に、全然似ていないからなあ」
桜木舞「具体的にどうなんですか、例えば川澄さんと私の場合？」
８００「どれくらい違うかというと、共通点を探すのに苦労するぐらい、と……」
川澄舞（無言で８００にチョップ）
８００「と、こういう具合にね」

藍原瑞穂「あの、私なんかが二度もここへ出てきて、いいんでしょうか？」
８００「気にすることはない。確かに今回も前回も、題材的には一発ギャグと言われてしまうかもしれないが、私はあのゲームのキャラの中では、藍原瑞穂がいちばん気に入ったんだから」
藍原瑞穂（真っ赤）
結城瑞穂「それは、藍原さんが眼鏡をかけているから、なんて理由じゃないのね」
８００「うちの知美みたいなことを言うなぁ。ゲーム全体、ストーリーはダーク一色なんだが、藍原瑞穂のシナリオの中に、たった一瞬だけ一条の光明が射す場面があって、それが気に入ったんだ」
藍原瑞穂「ああ、あの場面ですね……」

８００「さて知美、なんだか機嫌の悪そうな顔をしているな？」
知美「別にそんな、館長が『Piaキャロットへようこそ!!２』を持っていなくて愛沢ともみさんのことを知らないから、こんな風に水野さんと愛沢さんを組み合わせたＣＧを描いてもらえる見込みがない、なんて言って拗ねてるわけじゃないですよ」
８００「……思いっきり言ってるがな」
知美「それより館長、H.Saitouさんは、川澄さんと藍原さんをご存じなんですか？」
８００「知らない」
知美「贈り先の方が知っているかどうか知らないキャラを描いたんですか！？」
８００「いや、私は知っているよ、『H.Saitouさんはこの二人を知らない』って」
知美「それじゃよけい悪いですっ！！」

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