『秋の日は落ち葉』 | |||
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『Kanon』より「川澄舞」「倉田佐祐理」です。 | |||
秋の日は落ち葉。
ネットでの古いお知り合いであり、3DCGサイト「kunta's room」を運営しているkuntaさんに、1000カウント達成記念に差し上げたCGです。拾ってきた落ち葉を栞にして、みんなでごろごろと読書にふける。 「舞、おまえさ…」 「なに」 「そうやって眼鏡かけて読書してると、頭良さそうに見えるんだけどさ…」 「…うん」 「でも、読んでるのは日本昔話なんだよな…」 「…おもしろいから」 「そっか、じゃ、次、貸してくれよ」 「…次、佐祐理だから」 「じゃ、その次」 「貸し出し期限が切れる…」 「わぁったよっ…自分で借りてくるよっ」 「隣で一緒に読めばいいのに…」 (DreamCast版「Kanon」より)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜このCGの題材は、今年の夏に「When She Wears Glasses」と「お忍び」の2枚を描いた連作「彼女が眼鏡をかけたら」です。 Kanonを制作したチームの手になるゲームは、Kanonだけでなく先行する「ONE」も後に続く「AIR」も、不思議なほど眼鏡キャラが登場しないのですが、9月の末にDreamCast版Kanonをプレイしていて、舞シナリオのエンディング直前に、上に引用したような一節があることに気づいたとたん、舞が眼鏡をかけたところを描いてみよう、と閃きました。 アイデアは閃いたものの実際の制作にはなかなか取りかからなかったのですが、ちょうどその頃kunta's roomが1000カウントを達成していたことを、10月になってから知りました。 kuntaさんのお気に入りのキャラは、Kanonでは舞だったことを思い出したので、1000カウント記念にはすっかり遅くなりましたが制作しました。 もっと遅くなっていたら、開設1周年記念になっていたでしょう(笑…ってる場合じゃないでしょうに)。 佐祐理「舞、よかったねー」 舞「…………」 佐祐理「はぇ〜……」 800「気にしてないよ。舞が寡黙なのは、今に始まったことじゃないから。 今回の目標はまず第一に、kuntaさんがお気に入りの舞の、あまり他の人が描いていなさそうな場面を描くこと。もちろん何百何千あるともしれないKey系CGサイトが公開している舞のCGや、同じくいくつあるかわからないKey系サークルが出している同人誌を全部調べてみたわけではないけど、舞が眼鏡をかけているCGやイラストは、舞が剣を振るっているそれに比べたらずっと少ないだろうな」 佐祐理「そうですねー。でも…もしかして800さんが、眼鏡をかけている女の子が好きなんですか?」 800「あははーっ」 知美「…………」(絶対零度のジト目) 800「あー、エヘン、オホン、それはおいといて。今回の目標はさっき言ったのがもちろん第一だけど、佐祐理が舞と一緒にいるところを描いてみる、っていうのもあった。二人いれば対比ができる、物語が生まれる。舞が眼鏡をかけて本を読んでいるところを描くということはすぐ決まったけれど、それを決めてからも、佐祐理をどんな具合に舞と対比させるか、いろいろと考えてみたんだ」 佐祐理「そうですかー」 800「まあ、あまり考え込まなくても、佐祐理と舞の対比はいろいろな形で表現できるだろうけどね。ゲームの場合、『類は友を呼ぶ』ではなくてその反対のケースの方が多いようだし」 佐祐理「あははーっ」 800「今まで一枚の絵に二人描いたことは何度もあったけど、そういう時もたいていは何らかの形で二人を対比させて描いてきた。ただその二人の姿勢として、『背中合わせ』に描いたのは今回が初めてだ。だから佐祐理を斜め後ろから見たところを描くのには、ちょっと苦労したな。あと、腕を挙げた時にケープのひだがどうなるか、も」 佐祐理「800さん、『ふぁいとっ』、ですよ」 ぽかっ(舞が無言で佐祐理にチョップを入れた音) 佐祐理「あははーっ」 800「…とやったはしから、また本に熱中しているな。昔話が好きなんだな、舞は」 舞「昔話は、とても嫌いじゃない」 800「……うん、意味は、わかった」 (2001.10.29)
補足
「kunta's room」は、2004年3月20日限り、閉鎖されました。長い間のご厚誼に感謝いたします。
(2004.3.21)
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