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すさんが運営しているSSサイト、「お昼寝宮」の開設1周年記念に寄贈したCGです。 同級生2SSサイトとしては新規参入組のお昼寝宮も、気づけば1万カウントを超え、1周年を迎えるに至りました。 す さんのいずみSSシリーズも、サイト開設前に書かれた「夕焼けリンゴ」に始まり、「海の時間」「森へおいで」を経て、最新作「地上の星座」(「Love is All」へ投稿)で、いずみと竜之介は晴れて結婚式の日を迎えると伺っています。 1周年の祝賀にふさわしい寄贈作品となれば、いずみと竜之介の結婚式を思いついたのは当然の成り行きです。 それもゲームのエンディングでは洋風ですが、格式ある名家篠原家ならば、ここは純和風に決めてみたいと思いました。 知美「所長、『格式ある名家』って、そういう言い方は、篠原さんは嫌いなんじゃないですか?」 800「あ…そうだった。ごめん、いずみ」 竜之介「いや、いいって。800さん気がついてたかな、ゲームのエンディングで俺との結婚式の時、いずみが白無垢着てたの」 知美「え? そうなの、竜之介君?」 竜之介「左下の隅っこに、ちらっとしか見えてないけどな」 800「気がついてたよ。どこかのサークルが、白無垢姿の いずみのラミバッジを作ったってのをウェブで見て、原画集をよく見たら載ってた」 竜之介「なーんだ」 800「今まで結婚式のCGっていうと、新藤麗子の時も友美の時もウェディングドレスだったから、白無垢を描いてみたかったんだ。あと、『寿』の字は、レイヤーを半透明にして重ねてみた」 知美「所長は今、いろいろ実験中なの」 |
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知美「所長、篠原さんにも何か話してもらいませんか?」 竜之介「おーい、いずみっ!」 いずみ「さっきからここにいるよっ」 竜之介「あ、いたのか。角隠ししか見えなかった」 いずみ「りゅ、竜之介ぇ……。 こんな日にここまで来て、ひとが気にしてること言うなよっ!!」
800「相変わらずだなぁ、二人とも……」竜之介「うわっ、いずみ、目が赤いぞ。マジで怒ってるのか?」 いずみ「ち、違うよ。ゆうべよく寝られなくってさ。……ぐすっ」 知美「篠原さん……ほら、涙を拭いて」 いずみ「あはは、ははっ、目に汗が入っちゃった……ひっく」(ごしごし) 竜之介「800さん、ありがとうな」 いずみ「うん、800さん、本当にありがとう」 800「どういたしまして」 いずみ「早く、友美を幸せにしてやってくれよな」 800「ははは……は」 竜之介「いずみ、お義父さんに認めてもらえるまで、長かったな」 いずみ「竜之介もよく頑張ったよ。毎晩徹夜で、土方のアルバイトまでして」 竜之介「なーに、俺様はへっちゃらさ、あれぐらい。それより いずみには苦労させたな」 いずみ「私だって、あんな暮らしも辛くなんかなかったよ。だって、……竜之介と一緒だったから……(ぽっ)」 竜之介「短大を中退して、慣れないアルバイトに、傘張りの内職までして……」 いずみ「竜之介みたいに、働いてお金を稼いでるって実感があって充実してたよ……って、 傘張りはしてないだろっ! 私ゃ江戸時代の素浪人かっ!?」
竜之介「はっはっはっ! ……おっと、もう式の時間だ。行こうぜ、いずみ」いずみ「うん。800さん、友美、続きは披露宴でね」 知美「二人とも、幸せになれるといいですね……」 800「す さんが書くSSだもの、間違いないよ、二人は幸せになれるさ」 知美「ねえ、篠原さんが言ったこと、忘れないで下さいね。 『早く、友美を幸せにしてやってくれよな』って」 800「ははは……は……は……」 知美「フェイドアウトしないで下さいっっ!!」 (2000.4.1)
補足
「お昼寝宮」は、2002年3月14日限り、閉鎖されました。長い間のご厚誼に感謝いたします。
(2002.3.15)
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