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これが「風の中に消えた」第1版です。 桜子「ここまで仕上げたのに、どうしてボツにしたんですか?」 800「構図が『説明的すぎた』んだよ。 竜之介の一人称で書かれている小説の一場面、竜之介の目には桜子しか見えていないに違いない場面を描くのに、竜之介の全身を真横から描くことはなかったんだ。 竜之介がどんな服装をしていたか、樹の上でどんな姿勢をしていたか、そんなことを描く必要はなかった、って気づいたんだよ、描き上げてから」 桜子「そうですか。この方が、ペンダントはわかりやすいですね」 800「ペンダントが光り輝いている、というような表現が第2版でできなかったのは、私の腕の非力さだな。 それと、桜子の出来栄えは、こっちの方が第2版より良いような気がするのも、第2版の心残りな点だけど……」 桜子「あの永井勇さんでさえ、私を描くのは難しいっておっしゃるぐらいですもの。頑張って下さいね」 (2000.4.1)
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