『雨上がり(旧版)』 | ||||
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『下級生』より「加納涼子」です。 | ||||
これは「雨上がり」の旧版です。 涼子「そこつやさんに贈ったのには、後から文字を入れたのね」 800「それは予定通りだ。最初から、まず優勝祈願として私のサイトに公開する、優勝したら優勝記念として そこつやさんに差し上げる、という約束だったんだから」 涼子「その他にも、描き直したところがあるのかしら?」 800「描き直したというか、レイヤーの加工をやり直したところだね。背景の空は地平線に近づくにつれて色が薄くなるのに、虹は地平線の近くまで同じ色の濃さなのは、どうにも気に入らなかったから」 涼子「そうね」 800「だから、真ん中へんが不透明な白で、上端に向かって次第に透明になるレイヤーをグラデーションツールで作って、それを虹のレイヤーと前景のレイヤーの間に置いて、虹が地平線に向かって徐々に薄くなっていくようにしてみたんだ。虹のレイヤーそのものを徐々に透明にした方が良かったのかもしれないけど、そのやり方がわからなかったから……」 知美「所長、Photoshop5.0LEを手に入れて嬉しいのはわかりますけど、CG制作のテクニックに関する自慢話は止めた方がいいですよ。使っていない人には何のことかわからないし、本格的に使いこなしている人には、その程度のことを自慢しているとかえって馬鹿にされます」 800「……知美は私が嫌いなのか? 二言目には私を凹ますようなことばかり言って……」 知美「誰もそんなこと、言ってないじゃないですか」 涼子「コンピューターで描く絵のことはよくわからないけど、キャンバスに絵を描く時は、いろいろなテクニックを試してみるのは有益だと思うわ」 800「だろ、そうだろ? やっぱり絵描き同士、わかってくれるよなぁ」 涼子「ただし、基礎をしっかりマスターした上で、ね。基礎をしっかりマスターしないで、小手先のテクニックに走っても、いい作品はできないわ」 800「……うぐぅ」 (2000.9.10)
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