2000年5月前半の日記
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5月15日(月)
小渕前首相が、14日に亡くなりました。62歳という、普通の人ならこれからが第二の人生、政治家としてはまだまだ現役という年での急逝には、支持政党や前内閣の支持不支持を抜きにして、前首相の冥福を祈りたいと思います。
死因は脳梗塞ということで、新聞記事によると4月1日の夜、座ったソファから立ち上がろうとして左足が動かなかったので入院し、翌日の夜には昏睡に陥って、そのまま意識が戻らなかったそうです。
一昨年の夏に亡くなった私の祖母も、死因は脳梗塞でした。夜、床に就くまでは何の前兆もなかったのに、翌朝母が起こしに行ってみると人事不省になっていて、緊急入院、そのまま集中治療室を出ることなく、意識も戻らずに、40日余りの闘病で亡くなりました。享年86歳、天寿を全うしたと言って差し支えない歳でしたが、それまでは頭は明晰、足腰もしっかりしていて、まだあと数年、曾孫の顔を見るまでは生きられると思っていたのに、という思いを拭えない反面、痴呆や寝たきりで介護が必要な状態が何年も続くとか、ガンや内臓の病気で何年も入院するのに比べたら、介護の労力や入院費用で家族が疲弊し切るようなことなく、一方、ある日突然交通事故や犯罪の犠牲になるのに比べたら物心両面での準備をする余裕もあるという具合で、私たち遺族にとっては、不謹慎ですが「いい死に方」だったのかもしれない、と思います。
話を戻すと、入院した前首相を官房長官が見舞った時、前首相の意識がどの程度あったのか、つまり官房長官を首相臨時代理に指名したのが前首相自らの明白な意思であったのか、それができる容態だったのか、というのが改めて問題になっているようです。官房長官が首相臨時代理となった上で、内閣総辞職に踏みきり、それに引き続いて森 現内閣が発足したのですから、もし官房長官を首相臨時代理に指名したのが前首相の明白な意思でなかったら、現内閣の法的な正統性にかかわってくるということらしいです。
別の新聞の論説では、現職の首相が死亡した場合は内閣は総辞職しなければならないことが憲法に明記されているが、今回の場合のように首相が存命であっても意思表示が困難であるか、意思表示が可能かどうかの医学的判断が困難である場合に、誰が首相臨時代理になるか、首相が持つ権限のどれだけを持つか、その根拠となる法整備が必要だ、ということを言っています。阪神大震災以来何かにつけて言われてきた、日本の危機管理体制の不十分さが、またしても露呈したと言えそうです。
(5月16日アップ)

5月14日(日)
昨夜はじんとにっくさんに寄贈CGをお贈りしてから、行きつけのチャットルームに行きましたが、こたつに向かってチャットしている最中、午前4時頃に沈没してしまい、目が覚めるとチャットルームは無人でした。
天気が悪くて肌寒いくらいですが、幸い風邪は引かなかったようで、さっそくこたつに向かって作業にかかりました。
ところがなぜか、新しいCGの原画を描き始めようという気が起こってこないので、代わりに行った作業は、ダイヤ改正にも書いた通り、800×600ピクセルのディスプレイでも支障なく閲覧できるようにするためのサイトの改築です。
「ホームページの作り方」という類の本を読むと、必ず「フレームを使うなら、フレームに対応していないブラウザで見に来る人のことも考えてホームページを作りなさい」というようなことが書いてあります。ですが例えばInternet Explorerですと、現在普及しているバージョン、私がこのサイトの制作に使っているバージョンは5.00であり、Netscape Navigatorでは、私がこのサイトの動作確認に使っているバージョンは4.7、バージョン6のベータ版が出ているそうです。この2つのブラウザが、いつからフレームに対応していたかは詳しくは知りませんが、どちらもバージョン3からはフレームに対応しているはずです。それより古いブラウザを考慮せよ、と言われると、まずスタイルシートは使えなくなりますし(Netscape Navigator3.0はスタイルシートに対応していません)、非常に古いブラウザの中にはJPEGフォーマットの画像に対応していないものすらあるそうですから、そんなブラウザのことまで考えていられるか、というのが正直なところです。
ですからサイトの設計を始めた頃には、フレームに対応していないブラウザのことは考えない、と割り切って、フレームを存分に使ってページをレイアウトしていたのです。
ところが、4月20日の日記に書いたように、ノートパソコンの液晶ディスプレイ、画面解像度800×600ピクセルの環境だと見づらいと言われると、これは少し考えなければなりません。
自分で使っているCRTディスプレイの解像度を800×600ピクセルに変えて、いろいろ試してみた結果、やはり現在の、ウィンドウをフレームで縦割りにするページレイアウトでは、右側のウィンドウがことごとく横スクロールを要して非常に見づらくなることがわかりました。
それで、800×600ピクセル対応として非フレーム仕様を設けることに踏み切ったのですが、まさかサイト全体を2つ作るわけではなく、案内所(トップページ)だけを2つ作り、そこから下は共通にすることができました。
案内所へ戻るリンクだけは、フレーム仕様と非フレーム仕様で戻り先が異なるので、別々にリンクを作る必要があります。このページの一番下に、「案内所(フレーム仕様)へ戻る」「案内所(非フレーム仕様)へ戻る」が並んでいるのはそのせいです。いささか奇異に感じられるかもしれません。フレーム仕様の場合、左側のウィンドウから案内所(もちろんフレーム仕様の)へ戻れますから、右側のウィンドウには案内所へ戻るためのリンクは不要と言えば不要なのですが、一応設けておきます。

5月13日(土)
昨夜は金曜日の夜にもかかわらず、行きつけのチャットルームがどこも無人でした。
それで早々と1時に(早いと言うのか?)寝て、今日は朝からいろいろな作業に従事しようと思ったのですが、起きたのは11時半でした。こんなに爆睡してしまうほど疲労がたまっていた実感もないのに。
とにかく作業にかかるとして、まず思い立ったのはCGの制作です。寄贈を約束しているCGが3点ほどあるのですが、今日が5月13日だと気づいたところで突然、じんとにっくさんが運営している「画廊喫茶カトレア」が今日で開設2周年であることを思い出しました。
そこで急遽、2周年記念にCGを寄贈することに決めて、午後から制作を始め、夜8時に完成しました。
先日の「こいのぼり」も突然思い立った作品、いわば飛び入りの仕事です。飛び入りの作品制作を思い立つというのは制作意欲が高まっている証拠だと思いますから、そんな時には制作の順序を変えて、「制作したい作品」の方を制作してしまう、それこそがアマチュアの特権だと思います。
とはいうものの、制作を約束したCGというのが、1点は5月に入ってから約束した物だからまだいいとして、他を約束したのは2月と3月です。金を貰って注文を受けたCGではないと言っても、約束した物をあまり放ったらかしにしてしまうのも、いささか気が引けることです。

それからもう1点、これも本当は4月1日にでも公開したかった雑文、「エイプリルフール」を書きました。
あまりにも時季外れ、旧暦ですら4月10日になってしまったものですが、来年の4月までストックしておくほどの文章でもないので、時季外れを承知の上で文章にしてみました。百科事典やいろいろな本で読んだ知識を切り張りしただけで、やたら小難しいばかりの駄文ですが、もし気が向いた方はご覧になってやって下さい。

5月12日(金)
昨夜は早く帰宅できたので、腰を据えて新作CG「こいのぼり」の制作に専念し、午前3時に完成させました。
……いかに後先考えず、仕事をおろそかにしているかの証拠ですね(苦笑)。
こういう作品を描く時には、いつも心がけているのが厳密な考証で、そのために欠かせないのが資料収集です。それは今度の作品の場合でいくと、一つは折り紙の兜です。
端午の節句にふさわしい小道具として、誰か一人くらい折り紙の兜をかぶっている子がいてもいいな、と思ったわけですが、自分が幼稚園で折り紙の兜を作ったのは25年前です。さすがにもう折り方を忘れてしまっていたので、先週の日曜日、使用済みのコピー用紙を持って図書館へ行き、子供の本のコーナーで折り紙の本を見て兜を折り、それを持ち帰って、角度を変えて見ながら原画を描く、という手順です。
その他にも、5歳児の背の高さはどのくらいか(愛美のどのあたりまで来るか)を厚生省の統計で調べたり、実物がなかなか見つからない鯉のぼりを百科事典で探したり、そうやって資料を集めてから制作にかかります。前回、「ある朝の情景」を制作した時には、構図を決めてからその角度に合わせて、通勤に使っている自転車をデジカメで撮影して、それを見ながら原画を描きました。こういうメカは、いい加減に描くとてきめんにボロが出るので注意が必要です。
ですから、私の絵に変な箇所があるとすればデッサン力の乏しさのせいで、例えば建物が力学的に建築不可能な形をしているとか、歴史考証的に間違っている、というようなミスは極力回避しているつもりです。
今回の作品も、題材が浮かんだと同時に題名が決定したくらいで、出演させるキャラクターもすんなりと決まりましたが、またしてもギャグに走っています。

5月11日(木)
世界を震撼させたコンピュータウイルスは、フィリピンの大学生が容疑者として逮捕されたようです。フィリピンにはコンピュータウイルスを作ることを取り締まる法律がないので、不正な通信手段で詐欺行為を行った容疑で立件したと聞きました。
容疑者が日本国内で逮捕・起訴された場合、刑事事件として見ると、電算機使用業務妨害罪で懲役5年くらいになると思いますが(器物損壊罪での立件が可能だったとしても刑は同じくらい)、それよりも民事訴訟の方が問題になるでしょう。昼休みにインターネットでいくつかの新聞社のサイトを回ってみたところ、被害総額は26億ドルとも150億ドルとも報じられています。発展途上国のGDPに匹敵するような金額を、個人が弁償できるはずがありません。
容疑者が逮捕されたといっても、コンピュータウイルスは既に生みの親の手を離れて世界中に広がっており、模倣犯が次々に作り出す類似のコンピュータウイルスは、今後も伝染を広げていくでしょう。模倣犯が作ったコンピュータウイルスの中には、アンチウイルスソフトを開発しているシマンテック社からの「ユーザーの皆様へのお知らせ」を装った物もあるとのことで、ネットワーク世界の一部は修羅場を通り越して、修羅を喰らう羅刹の暗躍する場となりつつあるようで気が滅入ります。

コンピュータウイルスとは名前が似ているだけで全然別物ですが、生身の人間が感染する医学上のウイルスの話です。
先月献血した後で日赤から血液検査の結果が送られてきて、肝機能の数値に頭を抱えたのは4月27日の日記に書きましたが、日赤からまた通知が来て、私はサイトメガロウイルス抗体陰性ということです。
一口にウイルスと言ってもいろいろありますが、エボラウイルスや狂犬病ウイルスのように、感染すると発病率が高く、発病すると致死率も高い猛烈な病原ウイルスは少なく、たいていは日本脳炎ウイルスのように感染してもほとんど発病しないか、アデノウイルスのように全く発病しないまま、感染したことに気づきもしないで終わります。
送られてきた書類によると、サイトメガロウイルスも普通の人が感染しても何の病気も起こさないウイルスで、日本人のほとんどは30歳までに感染して抗体陽性になっているそうです。
ところがこのようなウイルスでも、免疫不全症の患者や、骨髄移植や臓器移植を受けるために免疫機能を抑えている患者が感染すると、普通は発病しないような病気を起こすことがあるので、そのような患者に輸血するために、ウイルスに感染していない血液提供者を確保しておく必要がある、ついては自分に献血を要請することがあったら協力をお願いする、ということです。
これで安心したのは、少なくとも今のところ、自分はもっと危険なウイルス、つまり肝炎ウイルスやヒト免疫不全ウイルスには感染していないだろうと思ったからです。
もし自分がそのようなウイルスに感染していたら、日赤が献血を要請してくるはずがありませんから。
考えてみれば、今まで輸血を受けたこともなく、血液製剤を注射したこともなく、医療機関以外で注射を受けたこともなく、もちろん覚醒剤を注射したことはなく、そして男性女性を問わず性的接触を持ったこともありませんから、この歳になるまで……。
(5月12日アップ)

5月10日(水)
しかし寝たのが10時半では、目が覚めたのは7時で普段より30分早いだけです。まとまった作業など何もできず、かえって凹むばかりです。
本来は、3時か4時には起きて、出勤前にCGの原画を1枚描き上げるくらいのことはしようと思っていたところですが。
テレホタイムが終わる前にサイトを巡回してみると、アクセスカウンターは1700に近づいていました。ここしばらくキリ番の申告がないのですが、連休の間にカウンターの回転がかなり速くなったようです。
連休中の5日深夜になりぽしさんからの頂き物を公開して以来、伝言板の話題をそのCGがさらっています。素晴らしい作品を頂けることはサイト管理者冥利に尽きることですが、管理者自身の作品より頂き物の方が話題になるようでは、管理者としてはもっと奮起しなければならないと思います。
といってもペイントソフトの使い方を基本から勉強していたのでは、それに時間を取られすぎて、サイトの更新がまたままならなくなるでしょう。私の数少ない取り柄は制作が早いこと(CG・文章とも)くらいですから……。

5月9日(火)
連休が明けてから、今一つ心身共にすっきりせず、CGの制作もサイトの更新も捗りません。描きたいCGは何枚もあるし、古文書庫にアップしたい文章もあるし、オプショナルコースの充実も図りたいし、何よりもAコースからFコースまでをいつまでも今のままに放置しておきたくないのですが。
もしかするとサイトの拡充も、あまりにも壮大な計画を立てすぎて現在実現したコンテンツとの差が大きすぎると、かえって気力が減退するものなのかもしれません。
寝不足で気力減退した状態で2時間作業するより、起き抜けの爽快な状態で1時間作業した方が万事捗るはず、と思って、この日は少し早めに寝てみました。
(5月10日アップ)

5月8日(月)
連休が明けて出勤すると、職場でも例のコンピュータウイルスが話題になっていました。社会的にも非常に騒がれているようで、日頃ほとんどメールをよこさない兄弟や、数年来音信不通だった高校の同級生からも、どちらもコンピュータ関係の技術職なのですが、ウイルスに関する注意を呼びかけるメールが来ました。
私はウェブサイトを開設するという形でコンピュータを使い、それによる恩恵を受けている者として、どんな形であれ、不特定多数の個人の財産を侵害し、経済的損失をもたらす反社会的行為であるコンピュータウイルスを作り出すことを是認するものでは断じてありません。
しかし同時に、学生時代にプログラミングを少しかじったことのある者としては、VisualBasicで書いたたかだか10キロバイトのプログラムに、報道されているような多種多様な機能を持たせることが可能であるという事実に、純粋に技術的な点で興味を惹かれます。
それにしても、このような高機能のプログラムを作り出すことのできる技術を持ちながら、それを社会を混乱させ経済的損失をもたらすコンピュータウイルスという歪められた形で発露させる人間の心理とは、どういうものなのでしょうか。
私も学生時代はいわゆる理系学部にいましたし、技術職に就職した兄弟がいますから、自分の知識と技術に誇りを持つ、技術者の心理はわからないわけではありません。自分が何かを作り出す知識と技術を持っていれば、それを実際に使ってみたい、と思うことがあるでしょう。
しかし、秘かに作って匿名でばらまくコンピュータウイルスは、制作者の社会的名声を上げるものではないと思いますし、「ばらまくぞ」と言って大企業を恐喝するのならともかく、黙ってばらまいてしまった後では、例えば金銭欲のような私利私欲を満たすものでもないでしょう。
では、いったい何のために?
人の心の奥底に潜む、禍々しい深淵の存在を、垣間見るような気分です。

5月7日(日)
アルバムの整理に一日半費やした事への怒りを引きずったままの原画制作で、気分的に煮詰まっていたので、原画制作が終わったところで行きつけのチャットルームへ行きました。
すると、5日頃に発生し、急速に広がって世界中で被害が出ているというコンピュータウイルスが話題になっていました。
コンピュータウイルスが社会問題になっている昨今、「○○○という題名のメールが届いたらそれはウイルスだから削除してください」という呼びかけ自体が、実はその大半がデマだというのが、少しコンピュータに詳しい人たちの間では常識化している、と聞いているのですが、今回のは本物らしいです。有名なアンチウイルスソフトメーカーが、サイトで情報を提供しているので。

朝までチャットして、一眠りしてから「ある朝の情景」を仕上げました。その作業中に、今が旬のアイテム「鯉のぼり」を小道具にしたCGのアイデアが浮かんだので、仕上げが済んでからデジカメを手に資料収集に出かけました。
ところが、こどもの日からたった2日過ぎただけだというのに、近所のどこにも鯉のぼりが揚がっていません。
3月3日の雛飾りをいつまでもしまわないでおくと女の子が婚期を逸する、という俗信がありますが、男性の結婚難が深刻になっている現代では、鯉のぼりをいつまでもしまわないでおくと男の子が結婚できなくなる、という新しい俗信が広まっているのでしょうか?
ここにも一人、30歳独身、交際相手なしの男性がいます。

5月6日(土)
この連休は、生存のために必要な行為と、伝言板の書き込みへのレス付け以外は、全ての時間をCGの制作に投入する、というつもりで自らに非常事態宣言を発したのですが、いざ作業を始めようとすると、やたらにいろいろなことが気になって仕方がありません。
そこで、心おきなくCGの制作に没頭できるように、少しでも気になることは先に処理してしまおうとすると、まず昨年から整理していなかったアルバムの整理をしなければならず、5日はこれに一日費やし、しかもアルバムの整理は終わりませんでした。
こんなことをするために2000年5月5日という日を生きていたのではない、と思いはするのですが、6日になると今度は部屋の掃除から始めることになります。それと平行して洗濯をして、天気がいいところで布団を干して、アルバムの整理を再開して、途中では写真用接着剤をホームセンターまで買いに行って、全てが終わったのは午後7時でした。
アルバムの整理こそ諸悪の根元とまで思い詰め、今後は旅行に行ってもなるべく写真は撮らないようにしよう、などと本末転倒なことを考えたりしますが、ふと思いついたことがあります。
「写真の山を見て整理する気力が萎える度合いは、写真の枚数の2乗に比例する」
24枚撮りフィルム2本分の写真を見て、整理する気力が萎える度合いは、24枚撮りフィルム1本分の写真を見た時のそれの4倍、ということです。
台所の油汚れのように、時間が経つほど落としにくくなるのと違って、写真の整理に要する時間は枚数に比例するはずなのですが、心理的な感じ方は何か違うようです。
不本意な事どもに時間と気力を浪費させられながらも、夜になってから原画作成にかかり、午前1時に「ある朝の情景」の原画を完成しました。
(5月7日アップ)

5月5日(金)
……と言った舌の根も乾かないうちから、運行日誌の更新です。
午後12時過ぎに伝言板を見ると、「800さん約束の品ようやく出来ましたのでお送りしたします。(もう送りました。)」という、なりぽしさん(「麗子となりぽしの部屋」管理者)からの書き込みがありました。
メールチェックをしてみると、1MB近い巨大なメールが届いています。
取り急ぎICQでなりぽしさんにお礼を述べてから、メールをダウンロードし、CGをハードディスクに保存して、若干の縮小、サムネイルの作成、HTMLファイルの作成、他のページの修正を済ませ、コメントは後回しにしてサーバにアップしたのが午前1時半でした。
チャットを切り上げて、いつものようなコメントを付けて、サーバにアップしたのは午前4時です。
「友とするに良き者、物くるる人」というのではありませんが、ご自身も仕事があってお忙しい身でしょうに、私のサイトの開設記念と言ってCGを寄贈して下さるような友情篤い方は、大切にしなければいけないと思います。

5月4日(木)
昨夜は新作CG「二人の入学式」へのコメント付けに必要以上に時間をかけすぎ、アップロードは午前2時を回りました。
そのせいで、行きつけのチャットルームでの定例チャットもほとんどROM状態になってしまい、連休初日だというのにはなはだ気分の優れない夜になってしまいました。
そして今日も休日出勤。仕事そのものは大した時間もかからずに終わりましたが、帰ってから図書館へ新聞を読みに行ったり連休中の食糧を買い出しに行ったりしたため、夜になっても本当にやりたいこと(CGの制作)は何もできずじまいです。
いったい、自分は今、何を、一番やりたいのでしょうか?
答えはわかっています。CGの制作です。
ならば、幸い明日からの3日間は本当に仕事が休みですから、生存のために必要なこと(睡眠、食事、排泄)に費やす以外の全ての時間を、一番やりたいことに全力を挙げて投入するのが本筋なのです。
少なくとも、皆さんに読んでもらいたいほどの内容もないのに義務感だけで打鍵している運行日誌の更新に、貴重な時間を割くべきではないのです。
よって、今後しばらく、運行日誌は毎日更新ではなくなります。

5月3日(水)
セイヨウタンポポ 昨日の続きになりますが、これがセイヨウタンポポです。職場のすぐ近くの空き地に生えていました。
赤い矢印で指した部分が、このようにまくれ返っているのがセイヨウタンポポです。都市部の空き地や道端に生えているのは、今はもう大部分がセイヨウタンポポなのではないでしょうか。
セイヨウタンポポに限らず、植物で言えばセイタカアワダチソウ、魚で言えばブラックバス、昆虫で言えばアメリカシロヒトリ、こういった帰化種は、はっきりと目的を持って輸入されたものもあれば、人の往来にともなっていつの間にか入り込んでいたものもありますが、おしなべて在来種に比べて強い生命力を持っていて、在来種を圧迫して従来の生態系を乱すといわれています。釣り魚として輸入されたブラックバスなど、害魚として駆除が行われているほどです。
しかし、人間の移動にともなって移動してきた動植物や、まして人間がわざと持ち込んだ動植物を、それまでそこに住んでいた人間が慣れ親しんでいた生態系を乱す、というだけの理由で排除するのは、人間の傲慢ではないだろうか、という気がします。
そもそも、過去に最も生態系を乱してきた動物は、他ならぬ人間なのですから。

世はゴールデンウィークの連休で、私の職場も本来なら今日から5連休ですが、私は今日は休日出勤です。
そんな多忙な中でも時間を捻出して、昨夜、「二人の入学式」を完成しました。
桂芳恵さん(「桂芳恵精神病棟」管理者)に差し上げるCGとして、99年のうちから構想していた作品でしたが、入学式と題しながら、すっかり時期遅れの作品になってしまいました。
それでも、これで肩の荷が一つ下りた気分です。
新作CGを、一刻も早く他の方に見ていただきたくて、HTMLファイルも作らずに画像だけサーバにアップし、チャットルームで先行公開しようと意気込んでいたのですが、連休前のせいか、行きつけのチャットルームはどこも閑散としていました。
HTMLファイルを仕上げての本公開は、今夜の予定です。

5月2日(火)
外回りの仕事に出て、少し農村の方へ行った時、道端にタンポポが咲いているのを見つけました。
子供の頃から草花には少し興味があったので、屈み込んでよく見ると、これは久しぶりに見た、日本在来種のタンポポです。
日本在来種のタンポポ 在来種のタンポポと、帰化種のセイヨウタンポポの違いは、写真で赤い矢印で指した部分で、写真のようにここがまくれ返っていないのが在来種、まくれ返っているのがセイヨウタンポポです。
セイヨウタンポポの方が在来種より増殖力が強く、悪環境にも耐えるので、都市部ではセイヨウタンポポが増えて在来種が減っているといわれています。私自身、就職するまで首都圏に住んでいましたが、その時分に公園や道端で在来種を見た記憶はありません。在来種を見た確実な記憶は、滋賀県の賤ヶ岳の山頂でただ1回きりです。
その在来種が、町からそれほど離れていない所に生えているということは、私の住んでいるあたりは、やはり良い意味で田舎なのでしょう。

5月1日(月)
今日は5月1日、全国各地でメーデーの集会が開かれていたことと思います。
私の職場にも労働組合がありますが、今年は幸か不幸かデモ行進の動員を免れて、一日中通常勤務でした。
ところで、最近のように大型連休が広まってくると、みどりの日と憲法記念日の間に挟まれた平日である4月30日から5月2日までを、そっくり連休にしてしまうところがあるようです。
私の職場ではそんな事はありませんし、交通機関やデパートのような職種では連休こそ書き入れ時ということで、祝日も勤務している方も大勢いらっしゃると思いますが。
そうやって大型連休が普通になってくると、労働組合の集会であるメーデーが、当の労働組合が勝ち取った大型連休のまっただ中に埋もれてしまって、メーデーに人が集まらない、というちょっと皮肉なことが起こっているようです。
私の住んでいる新潟県では、ゴールデンウィークは別の意味を持っています。稲作農家の方々には、ゴールデンウィークが田植え時なのです。
昔、田植えが機械化されていなくて、田植え時には一家総出で手で田植えをしていた頃には、田植え時になると学校も「田植え休暇」になったそうです。今は田植えは機械化され、子供まで一家総出で田植えをすることはなくなりましたが、それでも田植えは大仕事です。特に、新潟県の稲作農家の大部分は、平日は会社や役場に勤めていて休日に農作業をしている兼業農家ですから、今の時期にまとまった連休があるのは、稲作農家の方々には大助かりのようです。

さてサイトの方に目を向けると、「5月になってしまった」というのが偽らざる実感です。昨日の日誌にも書いたように、4月中に寄贈するつもりだったCGが2点、完成しないまま4月が終わってしまいました。そのうち1点は、入学式が題材ですから、本当なら4月の第1週には完成させていなければならなかった物です。
それに、3番倉庫に入れる雑文の題材も数点あるのに、打鍵する暇がないままになってしまいました。こちらも、題材のいくつかは4月限定だったものです。
愚痴っても始まりませんからこれ以上書きません。自由時間とは、やってくるのを待つ物ではなくて自分で作り出す物だ、というのも私の信条の一つですから、本業に差し障らない程度には自由時間を捻出してCGの制作に充てるつもりです。

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