『メイドな友美』
メイドな友美:
「親愛なるR卿 貴城の来客
三千人到達を祝す 800」 
友美「・・・それを言いに行くのに
なんで私がメイド服を着なくちゃ
いけないの?」
『同級生2』より「水野友美」です。
チャットで知り合いになった、メイドさん(あくまで「メイドさんであって「メイド」ではないとご本人は力説しています)萌えのさんが運営しているサイト「R'sCastle」(以下「R城」)の3,000カウント記念に寄贈したCGです。
私自身は、正直に白状しますと、メイドさん属性はあまり強くありません。
なのですが、ある夜ネットを巡回していて、たまたまR城に立ち寄ったら、思いもよらず3,000カウントを踏んでしまいました。
Rさんともお知り合いでメイドさん属性も強いなりぽしさんが、「R城の3,000カウントを踏んでメイドさんSSを書いてもらう」とかねてから公言していたのが頭をよぎり、メイドさんSSのリクエスト権を なりぽしさんに譲れないかとRさんに申し出たのですが、実は なりぽしさんもR城の3,000カウントを、私と全く同時に踏んでいたことがわかったのはその後でした。
それ以来「同着」が一部で流行語になっている、というのは真偽のほどは定かではありません。
知美「なりぽしさんと同着だったとわかってたら、SSのリクエスト権を辞退するなんて言わなかったんじゃないですか?」
800「そのことはもう言うまい。過ぎたことだ」

私のCG制作の基本姿勢は、「画力のなさを題材で補う」のともう一つ、寄贈作品の場合は「贈り先の萌えに合わせる」です。
そこで、メイドさん萌えのRさんに贈るCGを描くなら、当然メイドさんを描くことになります。
それも、メイドさんのコスチュームに一家言あるこだわりの人Rさんに贈るのですから、R城を隅々まで拝見して、Rさんのこだわり「エプロンドレスの裾はあくまでも長く、色はできれば地味な黒または濃紺が基本」に合わせて資料収集を行ってから制作にかかりました。
知美「けっこうあちこちにありましたね、メイドさん萌えのサイト」
800「男性にとって、メイドさんに『旦那様』って呼んでもらうのは一種の夢だからね。一億総中流社会である現代の日本では、もう実現できそうにない、大正ロマンと言おうか、イギリスで言えば古き良きヴィクトリア時代への憧れと言おうか……」
知美「所長はどうです? 『旦那様ぁ』って呼んでもらいたいですか?」
800「あはははは」
知美「メイドさんが登場するゲームが多いのも、そのせいでしょうね。所長が持っているゲームにも出てきますし」
800「あははははははは」
知美「でもそういうゲームに出てくるメイドさんのエプロンドレスは、えてして丈が短いですよね」
800「そうそう、それだけはわざとらしくていやだったな。いかにも狙ってるって感じで。エプロンドレスの丈に関するRさんの好みが、私と同じでよかったよ」
知美「メイドさんのエプロンドレスは仕事服なんですから、床に引きずるほど長いのも変ですけど、現代のミニスカートみたいに短いと、男性の目が気になって仕事に集中できないと思います。時代考証的に言っても、ヴィクトリア時代に膝より短いミニスカートなんてなかったはずですし」
800「まあ、そのへんは3番倉庫ででも公開しよう」
誰がメイドさんに扮するか、ここだけは私の趣味、いや主義です。
「なんで私が」と友美は言ってますが、本来メイドさんを使う立場にあるはずの新藤麗子さえ、R城ではメイドさんにされているぐらいですから、このくらいは我慢してもらいました。
知美「主義と言う割には……所長、水野さんの絵を描いたのは、「秋四景」以来ですよね。年賀状にも、水野さんの晴着姿は描かなかったし……」
800「あはははははははははは」
知美「笑ってごまかさないで下さいっ!」
(2000.4.1)
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