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これも、同級生FanPageで知り合いになった桜子萌えの人に差し上げた年賀CGです。 1999年秋に「風の中に消えた」を制作して以来、桜子を死なせた形のCGを描いたことが、どうしても気になって仕方がなかったのです。 ぐっちさんの「風の中に消えた」「朧雪」「夜桜幻朧」そして「恋する女」、あるいはSIMOさんの「冬の風」、これらはいずれもSSの名作です。桜子が死んだという設定にするに当たって、生命の尊厳に十分な敬意を払い、厳粛な心構えで執筆された作品であると信じています。 私も「風の中に消えた」の制作に際しては、いささかもそれを軽んじるまいと心がけたつもりでした。 それでも、受け取り方は人によって異なります。私の制作したCGが、稚拙さを別にしても、桜子萌えの方々に不快感を与えなかったと言い切る自信はありません。 桜子「800さんが気にするほど、『風の中に消えた』をいやがった人はいなかったと思いますけど。この絵を差し上げた方は、納得していらっしゃったのでは?」 知美「杉本さん、しょうがないわ。そういうことを気にするのが、所長の性格だから」 800「知美ぃ……」 そこで私なりに考えた方法は、元気になった桜子のCGを描くことでした。 さらに、原画集そのままではない題材の工夫を凝らすとなると、到達したのは元のゲームで見ることのできなかった「八十八学園の制服を着た桜子」です。やや安直ですが。 |
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エンディングでは桜子は、冬休みから3ヶ月後の4月に八十八学園に入学します。題名の意味はそれです。 桜子「ああ……この日を迎えることを、どれほど待ち望んだかしら……お願い、夢ならどうか覚めないで……(感無量)」 知美「……ぐす」 桜子「800さん、ありがとうございます、本当に、ありがとうございます」 800「どういたしまして。よかったね、元気になって」 桜子「竜之介君が、毎日お見舞いに来てくれたから……」 800(あらら) 知美「所長、何ずっこけてるんですか」 |
実は「制服姿の桜子」は、他でもない原画作家の竹井正樹画伯によって描かれているそうです。 その点では今一つ、ひねりに欠けたかもしれません。 知美「竹井画伯以外でも、八十八学園の制服を着た杉本さんを描いている人は何人もいますよ」 桜子「それだけ大勢の人が、私が元気になるのを願って下さったんですね。 皆さんのおかげで私はすっかり元気になりました(ぺこり)」 (2000.4.1)
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