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マタイによる福音書
69ペトロは外にいて中庭に座っていた。そこへ一人の女中が近寄って来て、「あなたもガリラヤのイエスと一緒にいた」と言った。70ペトロは皆の前でそれを打ち消して、「何のことを言っているのか、わたしには分からない」と言った。71ペトロが門の方に行くと、ほかの女中が彼に目を留め、居合わせた人々に、「この人はナザレのイエスと一緒にいました」と言った。72そこで、ペトロは再び、「そんな人は知らない」と誓って打ち消した。73しばらくして、そこにいた人々が近寄って来てペトロに言った。「確かに、お前もあの連中の仲間だ。言葉遣いでそれが分かる。」74そのとき、ペトロは呪いの言葉さえ口にしながら、「そんな人は知らない」と誓い始めた。するとすぐ、鶏が鳴いた。75ペトロは、「鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」と言われたイエスの言葉を思い出した。そして外に出て、激しく泣いた。
第26章第69〜75節(新共同訳聖書) |
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前作に続く「同級生2」CGの題材は、これもイエス・キリストの受難にまつわる聖書の記述から取りました。 「最後の晩餐」から数時間後、イスカリオテのユダの裏切りによって、イエスはユダヤ人に捕らえられ、連行されています。弟子の1人ペトロは、連行されていくイエスの後をひそかに追っていきますが、やがてユダヤ人たちに見咎められ、思わず言い逃れをしてしまいます。自分が言い逃れをすると、最後の晩餐の時にイエスに告げられていたのを思い出したペトロは──。 前作では、元ネタにしたレオナルド・ダ・ヴィンチの絵に描かれている12人の弟子たちに、最もふさわしいと考えたキャラを割り当てる都合上、不本意ながら友美をあまり重要ではない役に充てざるを得なかったので、今度こそ友美が主役、それも単独出演です。 実はこの絵にも元ネタにした絵があって、ティツィアーノの「悔悛するマグダラのマリア」です。題材通りの「ペトロの悔恨」を描いた絵もないわけではないのですが、何年も前に展覧会か何かで見たティツィアーノの絵が、ずっと印象に残っていたからです。 |
さて、当サイトの開設4周年記念としての、サイトの初心に立ち返って同級生2キャラが主役になるCGは、前作と今回の作品の他にもう1点、制作を予定しています。題材も同様に、イエス・キリストの受難にまつわる聖書の記述から取り、合わせて「受難三部作」と名付けることにしました。
誰が主役で、どんな場面が描かれるか、ぜひご期待下さい。
(2004.4.26) | ||
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