『思い出の響き』 | |||
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『雫』より「太田香奈子」「藍原瑞穂」です。 | |||
制作した季節はすっかり秋になってしまいましたが、第2次夏服シリーズ第2期の続きとして、前作に引き続いて「雫」キャラで制作したCGです。 前作では吉田由紀と桂木美和子という、以前に雫をプレイしたことのある方でもほとんどその名前を覚えていないと思われる、扱いの低いサブキャラに光を当てて制作しましたが、今回作品の登場キャラは太田香奈子と藍原瑞穂で、二人とも前作に引き続いての登場になります。 ゲーム本編の瑞穂シナリオに登場するアイテムに、瑞穂にとっては父親の形見であるというオルゴールがあります。これは瑞穂が中学に入ったばかりの頃、瑞穂と香奈子を結びつける役割を果たし、それ以来瑞穂の一番の親友となった香奈子にとっても、非常に思い入れの深いアイテムです。 そしてこれが、瑞穂シナリオのクライマックスでは決定的な役割を果たすのですが、そのくだりはネタバレになるので伏せます。 なんにしても私は、瑞穂シナリオをプレイした時、このイベントには滅多にないほど心を揺さぶられて、それ以来いつかこのアイテムを使った情景を絵に描いてみようと思っていました。 Leafのゲームに登場するキャラの中で、瑞穂の私的萌え度が最も高いのも、そのかなりの部分をこのオルゴールのイベントに負っていると思います。 800「そもそも夏服シリーズというのは、ゲーム本編の季節が春・秋・冬に当たっているために、本編中に学校の夏制服の設定がないキャラに対して、『じゃあ夏制服を想像してみよう』というところから始まったシリーズだったから、前作まではずっと制服姿を描いてきた。今回も、原画を描き始めるまでは前作と同じように学校の制服を描くつもりだったが、描き始めてから、制服姿を止めて私服姿を描くことに急遽変更した」 瑞穂「それは、どうしてですか?」 800「理由の一つは、前作で二人の夏制服姿を描いていたから、もう一度同じ制服を着ているところを描いても新味がないからだ。もう一つは、香奈子を描くに際して、雫と一緒に買ったアミューズメントCD『初音のないしょ!!』に入っていた『リーフファイト97』(以下『LF97』)のビジュアルも参考にしたんだが、そのLF97で、二人の夏の私服姿がオーソライズされていたからだな」 香奈子「私の目にハイライトが入ってる、言い方を変えれば私が正気を保っている立ち絵は、雫にもあったんでしょ、おまけのおふざけシナリオだけど。この前の時は、それを見て描いたんじゃなかったの?」 800「前作の時も、雫本編とLF97の両方を参考にして描いたよ、香奈子も瑞穂も。雫本編とLF97はずいぶんキャラデザインが違うが……実を言うと私は雫本編のキャラデザインよりも、LF97のそれの方が気に入っているんだな。雫から『痕』『ToHeart』と続く水無月 徹氏のキャラデザインは、今もって、どうもあまりなじめない」 香奈子「……なんかちょっと複雑ね」 瑞穂「香奈子ちゃん、水無月さんが描いても他の人が描いても、香奈子ちゃんは香奈子ちゃんだよ」 800「ああ、それとこれは制作が進んでから気がついたんだが、ゲーム本編での瑞穂の台詞を読んだら、瑞穂は父親の形見のオルゴールを、いつも学校へ持って行っていたんではなさそうだったからな。ほら、祐介にオルゴールを見せた時」 瑞穂「あ……そうですね。『香奈子ちゃん、私のお家に来るたび、このオルゴールを開けて、綺麗な音だな…懐かしいなって言ってたから』って」 香奈子「……瑞穂、よく覚えてるね、そんなこと」 瑞穂「だって、私の大事な親友のことだもの……」 香奈子「瑞穂……」 800「あー、お二人さん、見つめ合うのは後で好きなだけやってくれ。 そういうわけで、夏休みのある日、瑞穂の家に香奈子が遊びに来た、という感じで描いてみた。10月にもなって、実生活では涼しいを通り越して肌寒いくらいで、出勤する時に背広とワイシャツの間にセーターを着ようかどうしようかと考えるような季節に、ノースリーブの服を着ている場面を描こうってんだから、季節感も何もあったもんじゃないが、LF97での服装が二人ともノースリーブだからな」 香奈子「800さん、なんか“ノースリーブ”を強調してるけど……あ゛〜〜〜っっ!!」 瑞穂「ど、どうしたの!? …………ぁ」 800「バレちまったら仕方がない。自分が描きたい物を描く、これがディレッタント絵描きのやり方だ」 香奈子・瑞穂「…………」(¬¬; 800「雫に登場する女性キャラは、あと新城沙織と月島瑠璃子だな。二人ともなるべく早く描くつもりだ」 瑞穂「あの、祐介さんは……?」 800「さっきも言ったろ、自分が描きたい物、者でもいいが、それを描く、これが私のやり方だって。だから逆に言えば、自分が描きたくない者は描かない。長瀬祐介は自分が描きたくない、ゆえに描かない。以上だ。どのくらい描きたくないかと言えば、ある電脳コミュニティでの表現を借りれば 他のキャラ>>>>>>>>>>>>>>【越えられない壁】>>>>>>>>>>>>>>祐介
このくらいだな」香奈子「由紀と美和子を描いたのは特別でしょ、800さん」 800「そうかもしれない。他の人が描いていないキャラを描く、というのも私の方針だから」 (2003.10.11 2005.4.10コメント改訂)
補足
10月25日に、一部描き直した新版を制作しました。ここに公開してあるのは新版です。旧版は、ここに移してあります。 (2003.10.25)
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