番外日記
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2001年4月29日(日)
するとどうやら、ゲームの序盤も序盤、3月3日にクリティカルな選択肢があったようです。
具体的には校舎1階で志保に会った時、「見放したふりをする」を選んではいけない、ということです。このゲームは「下級生」や「With You」と違って、ふだんの会話イベントの中での選択がバッドエンドに直結することはまずないと、Windows版をプレイしている時には思っていたのですが、PlayStation版では少し様子が違うようです。
それともう一つ、あかりエンドを迎えた後ですから雛山理緒が登場してきますが、理緒と会うスケジュールがWindows版と変わっていて、3月6日にバッティングが生じます。ここで志保に会わなかったことが、さらに傷口を広げたようでした。

エンディングでは、志保は主人公をあかりに譲って身を引きます。
ただ、ゲーム本編の終盤で、志保は幾度となく主人公とあかりの間を取り持とうとしますし、エンディング直前での語り、そして身体を重ねることなく迎えたエンディングでも長い述懐があるので、志保の想いはプレイヤーによく伝わります。志保が4人の「今まで通りの関係」を自ら突き崩して3人の前から姿を消したのも、主人公と肉体関係を結んでいなかった(というよりも結べない)PlayStation版の方が自然な流れだと思いました。
そしてまた、「肉体関係は結んだけれど身を引いてそのまま」になる、要するに最終的に志保と結ばれることのないWindows版のエンドとの最も大きな違いは、あかりへの友情を優先して自らは身を引いたことを「子供の頃の偽善」と切って捨て、4年間の休戦を破って「恋敵」宣言することだと思います。賛否両論あるかもしれませんが、ゲームとしてはこの方が筋が通っていると言えるかもしれません。
(5月2日アップ 11月8日分離)

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