『夏色の姉妹』
夏色の姉妹
『アトラク=ナクア』より「深山奏子」「比良坂初音」です。
「恋姫達の社」を運営している
天巡 暦さんに差し上げたCGです。
天巡さんはエルフの「下級生」を始め、いろいろなゲームのSSを書かれている実力派のSS作家ですが、初めてSSを世に問うきっかけとなったゲームがこの、アリスソフトの「アトラク=ナクア」だったとのことで、このゲームにはひとかたならぬ思い入れをお持ちの方です。
このゲームは1997年に、「アリスの館4.5.6」の1本として発売されたゲームです。私も天巡さんを始めお知り合いの方に薦められて、2000年の秋に「アリスの館4.5.6」の中古品を入手してプレイし、一気に惚れ込みました。ノベルゲームが好きで、蜘蛛に抵抗感のない(ここんとこ重要)方でしたら、ぜひ一度はプレイをお薦めしたい名作だと思います。
しかしそれほどの名作で、今もってネットや同人誌界の一部では非常に根強い人気を保っているゲームでありながら、独立した1本のタイトルとして発売されなかったのが災いしたのか、早々と絶版になってしまい、永らく「幻の名作」と化していました。
2000年の9月に、「アリスの館4.5.6」に同梱されていた「零式」とともに復刻されたのは、喜ばしい限りです。
800「それで制作の動機だけど、この夏のCG制作は『夏服シリーズ』で行こうと決めてすぐに思いついたのが、初音の夏制服姿。でもって初音を描くなら、奏子も一緒に描くのが当然だろうから」
初音「着た覚えのない服…これが私の夏制服姿ですの?」
800「そもそもゲーム本編の季節って、沙千保の章の最初で『9月も半ばになり』って言っているけど、つぐみが屋外プールで練習しているし、時期的にはまだ夏服の季節なんじゃないか、と思っていた。それなのに初音は黒ずくめのセーラー服だし、奏子たちも長袖の上着を着ているし、どう見ても二人とも冬服にしか見えないから、ここは一つ、夏服を想像して描いてみようと思って。黒の長袖セーラー服って、暑くない?」
初音「いいえ、私は暑さ寒さは感じませんのよ、バケモノですから」
800「…………(−−;;;」
初音「あら、どうかなさいまして?」
800「……いや、なんでもない」
800「初音っていうと黒一色のイメージが強いから、イメージを壊さないか少し心配だったけど、考えてみれば初音は銀に捧げられた時や奏子に初めて会った時には白装束だったはずだから、白い服を着てもそれほど違和感はないかもしれない、と思って描いてみた。どうだろう、奏子?」
奏子「えっ、あ、はい、似合ってます、姉様、とっても、似合ってますっ」
初音「ふふ……そう言うと思ったわ、奏子」
800「それで題名の『姉妹』の由来は、ネタバレだけど今、奏子が言ったように…」
初音「さあ、奏子、いらっしゃい…」
奏子「姉様……(うるうる)」
800「……二人だけの世界に入ってるよ……」
(2001.7.18)

次のCGへ
3号館7号室に戻る
前のCGへ