謹賀新年・鳴沢家:
美佐子・唯「皆さん、あけましておめでとうございます」
『同級生2』より「鳴沢唯」「鳴沢美佐子」です。
「同級生FanPage」を運営している永井勇さんに差し上げた年賀CGです。
2000年の年賀CG連作シリーズの最後を締めくくるこの作品、構想自体は99年のうちからありました。
私がインターネットデビューした故郷であり、作品の公開では一方ならずお世話になっているFanPageへの寄贈作品ですから、2000年の正月には唯の晴着姿を描くだけでは迫力不足、と思ったのが事の起こりです。
それなら何を描くか。ゲーム本編では見ることができず、龍之介が「見たいな」と言っていた、美佐子さんの晴着姿、これに尽きました。
そこまで決めて、年が明けてから(ぉ)描き始めたのですが、……大人の女性にふさわしい晴着の資料がない。
ゲーム本編で見ることのできる、佐知子女将の着物は、あれは普段着です。
その事と、唯の晴着の柄の大変さに半ば挫折しかかっていた1月10日、やっと美佐子さんの晴着の資料を見つけました。
京都祇園の芸妓さんの仕事始め、という新聞記事です。
それでようやく作業を再開し、12日に完成、寄贈にこぎ着けました。
あ、新しくインストールした勘亭流のフォントを使ってみたかったのも動機の一つだ、というのは秘密です(笑)。

おわかりの方にはもうおわかりでしょう。唯の晴着の柄は、原画集そのままです。
美佐子さんも、帯は佐知子女将から借りました(笑)。
よくよく見ると、唯の首が長すぎますし、美佐子さんの右腕もちょっと変です。
でも、FanPageで公開された後、CG画家として定評のある古参の常連さんから「着物の柄を丁寧に良く描かれたと思う」「唯のリボン良く描きましたねぇ」というお褒めの言葉を頂戴しました。
唯の晴着の柄は原画集の丸写しですが、苦労した甲斐がありました。

美佐子「800さん、原画集にも載っていない私の晴着を描くのは大変だったでしょう」
800「ええ、まあ。でもこれだけは、何としても描き上げて、世に問いたかったんです」
美佐子「まあ、そんなにまで。……ありがとうございます。ほら、唯も、800さんにお礼を言いなさい」
唯「800さん、どうもありがとう。コミックじゃなくてCGとして唯を描いてくれたの、これが初めてだね」
800「そういえばそうだね。唯萌えのCG画家には、私より上手な人が何人もいるから、何となく描きにくかった、ってのはあるな」

唯「ねえ、似合ってるかな?」
800「似合ってるよ、唯」
唯「本当に?(ぽっ)」
800「ああ、本当だよ」
唯「800さんにほめられるのが、一番うれしいな(真っ赤)」

知美「ちょーっと待ったぁ! 所長、いくら自分のサイトだからって、全国の唯萌えを敵に回すような発言は止めた方が賢明です!」
800「何だ知美、妬いてるのか?」
知美「所長の一番萌えは、私……じゃない、水野さんなんじゃないんですか?」
800「そりゃあもちろんそうさ。だからって唯を好きになっていけないってことはないだろう?」
知美「……いつか刺されますよ。たとえ所長の一番萌えが、水野さんでなくて鳴沢さんだとしても、今のやりとりは目に余ります。全国幾万の唯萌えを敵に回しかねませんよ」
800「ふふん、甘いな知美。この程度の発言で唯萌えを敵に回すことを恐れていて、トモミスト兼西御寺シンパが務まると思うか?」
知美「トモミストはわかりますが……西御寺シンパ?」
800「いいかい、私が今構想しているCGは、全ての同級生2プレイヤーにとって間違いなく衝撃の問題作、狭量な唯萌えには確実に怒髪衝天ものだよ。それを公にすることによって私は、世の唯萌えたちの度量の広さを測るつもりなのさ(謎笑)」
知美「……所長……何を考えているんですか?」
美佐子「あの……800さん、大学の友達との新年会に行く時間ですので、私はこれで失礼します」
唯「唯も、お兄ちゃんと初詣に行くから……」
(2000.4.1)

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