７月１６日の深夜、皆既月食がありました。私の住む新潟県地方は幸いにして天候に恵まれ、月食の全経過を観測できた人が多かったようです。
私はうっかりしていて月食の前半を見忘れましたが、後半、皆既食から月食の終わりまでをコンパクトカメラで撮影してみたので、その写真を公開します。
それぞれのコマに月がたくさん写っている（笑）のは、三脚がなくて手持ちで撮影したために手ブレしたからです。どのコマも露出時間は１秒以上です。
撮影に使ったカメラはPENTAX ESPIO140M、焦点距離は140mm相当、レンズのＦ値は12、フィルムはフジカラー スペリア400(感度ISO400)です。

新聞などによると２３時５０分頃に皆既食が終わり、月食の終わりは０時５３分頃と予報されていたようです。１枚目、２３時５６分の写真は、皆既食が終わって月に太陽光が当たり始めたところで、９枚目、０時５４分の写真は、月食が終わったところに相当します。この時点では、画面上で月の右下が、まだ少し欠けているように見えました。

この月食は「今世紀最後の月食」と言われていたようですが、今世紀は残すところあと半年です。来世紀になれば、遠からずまた月食は起こるでしょう。ただ、その月食が見えるかどうかは、雨の多い日本で、ちょうどその時その場所の空が晴れるかどうかにかかっているわけで、そうなると次の月食が見られるかどうかはわからない、というより幸運に恵まれなければならないでしょう。