番外日記
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2002年4月3日(水)〜5日(金)
この夜のチャットで、ある方に先日の「やおいゲー」の話をして、やおいゲーにはHシーンがないものもあることから、精神的な愛を謳い上げるだけでも女性ゲーマーを満足させることができると思うが、逆に男性ゲーマーを対象にしたHシーン無しのレズゲーというのはあるだろうか、と尋ねてみました。
するとやはり、男は即物的だからビジュアルなしのレズゲーは売れないだろう、という回答でした。
最近有名な本によると、男性は狩猟をするために視覚が発達し、女性は同族とコミュニケーションするために聴覚が発達してきたのだそうで、だから女性はテレホンセックスでイクこともできるけれど男性は目に見える物がないとイクことができないのではないか、と変な想像を逞しくしたわけです。
即物的ということで、前から感じていたことがあるのですが、なぜギャルゲーのHシーンのクライマックスでは決まって膣外射精をするのか、と思ったことはありませんか?
医学的に言うと、カウパー腺液が出始める時には精子も出始めていますから、膣外射精したって避妊の役には立ちません。それなのに世上に溢れかえっているギャルゲーの登場人物がコンドームを着けずに膣外射精をしていると、ああやれば避妊はOK、なんていう誤った知識を流布してしまわないか、という心配は余計でしょうか。
それに、愛し合っている男女が、結婚していないしお互い生活力のない身(その大多数は制服のある学校に在学中なのですが、一応18歳未満ではないことにしておいてあげましょうね)だから双方合意の上で避妊するというのならわかりますが、女性をレイプする時に避妊に気を遣う男性がいるとしたら、そのほうがむしろ不自然です。だから結局あれは、「避妊していますよ」というアリバイを作るためというよりも、「白い液体」を描きたいからではないのかと臆測しているのですが、どうでしょうか。
などと喋っているうちに、「マルチの妊娠」なんぞという話題に達しました。
(Windows版「ToHeart」の、マルチのHシーンは、ギャルゲーでは少数派に属する中出しです)
家庭用メイドロボは本来、独居老人や身体障碍者の介護用に開発されていると思うので、特にコストダウンを図っているはずの量産型HM-12にダッチワイフ機能が標準で装備されている、という可能性はどうも考えにくいのですが(そこから思いついた毒電波SSのプロットがあります。もし打鍵したとしてもきっと非公開ですが)、それはそうとして妄想してみる分には、体外受精した受精卵をメイドロボの人工子宮で育てるというのは、けっこうそそられるものはあります。
さすがに商業出版のアンソロジーには、マルチが妊娠するというネタはないと思いますが、私の手元にある同人誌には、そのネタでマンガを描いたのが複数あります。胎児の元になる卵子をどうするのか──ロボットの体内で本物の卵子を形成させることができるとは思えません──同人誌では触れていませんが、他の女性(もちろん生身の人間)から提供された卵子を使うという線は、SFとしてはそれほど荒唐無稽ではないかもしれません。若い妻に先立たれた男性が、冷凍保存されていた亡妻の卵子を使って、メイドロボに子供を産ませるとか。
浩之・あかり夫妻の家庭にマルチが買われて、あかりとマルチが同時に浩之の子を懐妊し、腹の大きくなった2人(いや1人と1体ですね)が編み物でもしながら談笑しているところなんて、けっこうほのぼのしていると思います。その前段階として想像しているのは、不妊に悩むあかりに排卵誘発剤を使ったら卵子がたくさん出たので、体外受精させてから半分をあかりの子宮に戻し、残り半分をマルチに移植、という具合で。浩之に、マルチのローンを返済しながら子供を何人も育てる甲斐性があるかどうかが問題ですが、そこは来栖川電工が一枚かんでいて──となると急にキナ臭くなってきますね。
(4月9日アップ)

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