番外日記
日記本文へ戻る

2001年11月18日(日)
DOS時代にコンプリートしているゲームですから、Windows版で見たいのはいくつかの追加イベントとエンディングだけ、と言うとあまりにも身も蓋もないのですが、変更されたいくつかのイベントとエンディングの感想を述べておきましょう。
行く末を左右するほどの重大なイベントの発生条件は、DOS版と基本的に変わっていない気がします。ですから雑誌に載っているチャート通りに行動していけば、ヒロイン14人中、1回のプレイで10ないし11人とゴールインすることが可能です。
絶対的に両立不可能な組み合わせは、斎藤真子と斎藤亜子、斎藤真子と草薙やよい、鈴木美穂と田中美沙、正樹夏子と仁科くるみ。今回のプレイでは、真子・美穂・夏子とのエンディングを迎えるように行動してきました。
イベントの印象としては、ややソフト路線というのでしょうか、美穂は途中で終わってしまうし、黒川さとみも完遂せず、田町ひろみの中出しはなくなりました。医学的に言うと膣外射精したから避妊は万全、なんてことは全くないのですがね。というのはさておいて、ソフト路線ということになると、DOS版のイベントが最もそれに反しそうな くるみ(処女を縛るかい、普通?)が未見なので、まだ何とも言えませんが。
会話については相当書き直されていて、メインイベントまたはそれに至る直前のやりとりで言うと、洗い物をしていて指に怪我をした佐久間ちはるを気遣う主人公とか、保健室で真子を前にして主人公が暴走し始めた時の真子の説諭、このあたりが出色でした。
エンディングを見たのは、桜木舞・美穂・さとみ・ちはる・芹沢よしこ・真子・ひろみ・真行司麗子・成瀬かおり・夏子(順不同)ですが、基本的にどのヒロインもDOS版のエンディングが絵1枚だったのに対して2枚(ひろみは3枚。舞と夏子は告白場面と卒業式の場面の間に1枚入ります)に増えていて、当然増えた分は新規にビジュアルを起こしてあるわけですが、それだけでなく舞・ちはる・ひろみ・麗子・かおりは全部、新規描き起こしです。
卒業式の場面での主人公の独白は、だいたいが「これから俺はもっと頑張って、彼女に相応しい男になるぞ」という雰囲気です。新しく起こしたエンディングのビジュアルが、それに呼応したような営々辛苦の場面を起こしてあるのは、舞と よしこ。晴れて結婚式を迎える場面は、さとみと かおり。夫婦仲睦まじい場面は、舞と麗子。さらに二人の愛の結晶まで加わっているのは ちはる(そういうシーンに弱いんですわ、私って)
一番、自分的にグサッときたのは麗子の2枚目。1枚目で主人公が「俺が死ぬ時は麗子の手を握って『幸せだった』と言う」と言っている、まさにその場面。私にはこの手の場面は、経絡秘孔を突きます。誤解のないように言っておきますが、主人公は天寿を全うしていますよ。
DOS版のエンディング絵、つまり二人して愛欲に耽っているような場面は、ですから美穂・さとみ・よしこ・真子・夏子には引き継がれていますが、DOS版発売の92年当時ならともかく、「心が痛くなる系」ゲームのエンディングに慣れた今のプレイヤーが見ると、そこまでのシナリオとのギャップに引きそうな気がします。エンディングのビジュアルが2枚ともそれ系である夏子は、もう少し何とかならなかったものでしょうか。半数くらいのヒロインが、DOS版のエンディングビジュアルを破棄して描き直したのはわかります。特に舞の「おしゃぶり(「何を」かには触れないことにします)」は……。

こんな事を言える筋合いでもありませんが、エンディング直前でセーブして何人ものヒロインとのエンディングを順次見ていく時に痛感するのは、スタッフロールの長さです。始まってしまうとスキップできないものですから、10人分のエンディングを見る間には、小一時間スタッフロールを眺めていなければなりません。最初の1回くらいはエンディングテーマをじっくり聴いてみますが、それを10回やる気にもならないので、2回目からはスタッフロールが始まるとイヤホンをCDプレイヤーにつなぎ替えてしまいます。

さてこれで残るヒロインは4人(亜子、やよい、美沙、くるみ)ですが、その他に未回収のおまけイベントが2つ、それと日記帳1冊があります。
日記帳は工事現場でアルバイトを2回すると入手できるそうですが、初期の所持金ではアルバイトができません。わざとキャバクラに何度も入るかして、アルバイトできる状態にする必要がありそうです。おまけイベントは、まあ、どうでもいいようなものですがね。
(11月19日アップ)

日記本文へ戻る