番外日記
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2001年2月6日(火)
Kanonというゲームは、ゲーム中の随所にある選択肢の選び方によって、マニュアルに登場する5人の女性キャラクター、すなわち水瀬名雪・美坂栞・沢渡真琴・川澄舞・月宮あゆ(マニュアル記載順)のそれぞれを軸にしたシナリオに分岐していくゲームですが、攻略本を封印しての初プレイでは、一切の予断を避けるために「全て一番上の選択肢を選ぶ」という極めて機械的な方法でプレイしていったところ、舞シナリオのバッドエンドに遭遇しました。
最後の選択からやり直していくとトゥルーエンド(このエンディングをハッピーエンドと呼べるかどうか大いに疑問です)を迎えましたが、感動に浸るというよりは頭が混乱したまま終わったような気がします。
いったい、あの「魔物」とは何だったのでしょう?
それと、母親が死んだ後に幼い舞が見せたという「力」とは。
魔物が、祐一を呼び寄せようとした舞の想いが実体化した、ある意味では舞の分身だったとすれば、それを討ち果たすことは舞にとってどういう意味があったのか。
そして──魔物が舞の分身であり、それを討ち取るたびに舞自身も終局に近づいていくのだとして、最後の魔物を討つことを止めた舞が、祐一の目の前で自裁──あの場面は誰の目にもそうとしか見えないでしょう──したのなら、あのエピローグは何なのでしょう?
非現実的なシチュエーションがあるゲームは、痕といいアトラク=ナクアといいWith YouといいWordsWorthといい、いくつもプレイしていますが、それらとはさらに異質な「非現実感」に、何日経ってもすっかり混乱したままです。
もっとも、自裁したはずの舞がエピローグに登場することをもって、納得できないの不自然のと言っているあたりは、想像力の欠如というよりはむしろ、変なリアリズム尊重主義といった方が適切なのかもしれません。
(2月8日アップ 11月8日分離)

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