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下級生系総合サイトとして、質量ともにウェブ界屈指の有力サイト、「そこつやの館」の15万カウント記念に寄贈したCGです。 そこつやさんは下級生SS作家として、精力的な創作活動を続けられている方ですが、その他にもCG、MIDI(そこつやの館のページごとにあるBGMは、そこつやさんが作曲しMIDI化したものです)、チャットを始めとする各種のCGIまで制作されている、非常に多才な方です。 私はインターネットを始めて間もない頃から、そこつやさんのSSを拝読していましたが、99年12月に そこつやの館の「けんたろうチャット」に出入りするようになってから、ウェブでのお知り合いが飛躍的に増え、そこで知り合った方々にそそのかされ励まされて、800Tours設立に踏み切ったようなものです。ですから私にとって、そこつやの館はウェブでの第2の故郷と言っても過言ではありません。 その そこつやの館が、2000年3月に15万カウントを達成しました。この大きな節目には、何か作品を寄贈しようと思いました。 そこつやの館は、そこつやさんご自身のSSが公開されているだけでなく、エルウッドさん、オールド・ハワイコナさん、ガンさん、ぐっちいさんといった方々の投稿SSもたくさん公開されていて、下級生系投稿SSのメッカと化しています。 ですが私の才能では、そこつやさんに差し上げられるようなSSはとうてい書けません。 |
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そこでCGを描こうと思って、そこつやさんに萌えキャラをお尋ねしますと、一番は美雪というお返事でした。 ところが私は、「ニューヨークのいいんちょ」でも書いたように美雪萌え度は低いです。 それでは他の下級生キャラの中では、とお尋ねしますと、真歩子、瑞穂、愛、みこ、とのこと。 真歩子は じんとにっくさんに2枚差し上げていますし、SSの一場面のようなシチュエーションで愛を描くとしたら美雪も描くのが自然な成り行きとなるでしょう。それに、大きな声では言えませんが私は愛萌え度もあまり高くないのです。 それで今回は、そこつやの館へは初寄贈でもあるし、無難な線で瑞穂と みこを描くことにしました。 ただ、この2人だけではあまりに工夫がなさすぎて面白くないので、下級生SSには割とよく登場するにもかかわらず元のゲームには顔のCGしか出てこないお人、すなわち みこの父に登場してもらうことにしました。それで舞台も指切り神社の境内にしています。 舞台をここにしたのは、みこの正装たる巫女服を描きたかった、やや皮肉な言い方をすればミニスカートを描きたくなかった、というのも大きな動機です。 みこ「8 0 0 さ ん っ て ぇ、ミ ニ ス カ ー ト、嫌 い な ん で す か ぁ?」 800「そうだな。女性には、慎ましやかであってほしいと思ってる。だから瑞穂も、ミニスカートだと明示するような描き方をしなかったんだ」 瑞穂「やっぱり800さんは、『俺の前でだけミニスカートを穿いててほしい』なんて言ってた健太郎君より大人よね」 800「うんうん」 瑞穂「でも、健太郎君の方が正直だと思うわ」 800「自分に正直であることは、社会に出てからは決して善ではない」 瑞穂「……」 800「まあ、みこの一番みこらしい場面が描きたかったのが、重要な動機だな」 みこ「嬉 し い で す ぅ」(ぽっ) 瑞穂「……私は?」 800「それはもちろん瑞穂だって、テニスのラケット持たせてるだろ」 |
門井亜矢女史のキャラクターを描くのもそれなりの回数になりましたが、今回瑞穂を初めて描いてみて、虹彩の表現など、竹井正樹画伯のキャラクターとの違いを実感しました。 知美「それだけじゃないでしょう。結城さんと水野さんの違いが次々に見つかって、『友美が眼鏡を外せば瑞穂になる』なんてとんでもない思い違いだったのに気づいたんじゃないですか?」 瑞穂「水野さんと私の違い?」 知美「一番はっきりしているのは、結城さんは前髪が前へ垂れてるでしょ。水野さんは基本的に全部ヘアバンドで押さえてるの。私もね」 みこ「あ、そ う で す ね え」 知美「このCGを描く前にふりんとぶらっくさんから800Tours開設記念写真を頂いて、それを見て気がついたんですよね」 800「いや、それは違うぞ。原画を描き始めたのは、記念写真を頂く前だ。その時から前髪のことは気がついてた」 知美「そういうことにしておきましょう」 みこの父「みこっ、どこにいるでおじゃるか?」 みこ「あ っ、父 が 探 し て ま す ぅ」 みこの父「こんなところにいたでおじゃるか。 こりゃ800とやら、みこに手を出したらただではおかんでおじゃるぞっ!!」 800「失礼な。私を見損なわないでもらいたい」 みこの父「ふんっ、ここへ来る若僧どもは皆、みこが目当てなんでおじゃる」 800「私はもう、若くなんかないっ!! ……う゛」 知美「……所長、自爆しましたね」 (2000.4.13)
補足
「そこつやの館」は、2004年6月2日限り、閉鎖されました。長い間のご厚誼に感謝いたします。
(2004.6.3) | ||
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