『橘家の食卓』 | |||
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『下級生』より「橘真由美」です。 | |||
前作に続き、「下級生」ヒロインキャラの誕生日に合わせて制作した絵です。 実際に制作に着手したのは、前作がゲーム本編で設定されている加納涼子の誕生日(8月11日)から1ヶ月余り遅れた9月13日になってようやく完成した後で、そのために今回の作品も、橘真由美の誕生日(9月28日)には間に合いませんでした。 しかし、題材を思いついたのは前作とほぼ同じ頃、9月に入ってすぐです。9月になってからも「涼子らしい場面」のネタ出しに頭をひねっているうちに、9月に誕生日があるヒロインといえば真由美だということを思い出したとたん、いかにも真由美の「もう一つの面」にふさわしそうな題材が浮かんだのでした。 真由美というキャラは、何人もの男と同時に付き合う(それも肉体関係を持つのを当然のこととする)ことを躊躇しない、昨今の現実社会では増えているかもしれませんが、ヲタな男性にとっての“理想のヒロイン像”を提供し続けることを義務づけられているかの如きギャルゲーに、メインヒロインとして登場することはまずなさそうなキャラであり、逆に言えば典型的なアンチヒロインかもしれません。 しかしゲーム本編では、不在がちな両親に代わって、まだ小学生だという齢の離れた弟の面倒を見ながら家事全般をこなしている、という設定もあります。学校や街角で出会った時の主人公とのやりとりの中に、家事全般、中でも料理をしょっちゅうやっていると話す真由美に、「じゃあ真由美は料理が上手なんだね」と言うと好感度が上がる(安直に同情すると好感度が下がるのも真由美らしいと思いますが)、そんな場面があったのを覚えています。 そこで浮かんだ題材がこれ、「弟と2人きりの夕食の支度をする真由美」でした。 ただ真由美は、「痕」の柏木梓のように一家の食事を預かることを自らの本分と心得ているわけではないと思いますし、「ToHeart」の神岸あかりのように料理を作ることそれ自体が好きというのでもなく、本当は料理なんかしないで遊んでいたい盛りの年頃なのに、仕方なしに料理をやっているという面は多分にあるでしょうから、そのあたりをそれとなく表現するように描いてみたつもりです。 (2004.10.6)
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