『ハッピーエンド?』
ハッピーエンド?
『同級生2』より「鳴沢唯」「西御寺有友」「主人公」「篠原いずみ」
「南川洋子」「川尻あきら」「水野友美」「安田愛美」
です。
世にも稀な(笑)西御寺有友萌えサイト、「桂芳恵精神病棟」を運営している桂芳恵さんから頂いたCGです。
99年4月頃、ネットで同級生2SSサイトを探して巡回を始めたばかりの頃、桂芳恵精神病棟の存在を知り、初めて訪れた時からこのサイトの、萌えキャラの希少さと、文章とCGに横溢する桂さんのセンスの鋭さにすっかり呑まれてしまいました。
それまでに友美萌えサイトを一つしか見つけられなかったこともあって、友美萌えである自分を少数派と公言してはばからなかったのですが、上には上があります。西御寺有友萌えに比べたら、友美萌えなどまだまだ多数派でした。
さてそうなると、持ち前の八方美人的性格が頭を抬げてきて、5月の末に桂芳恵精神病棟の掲示板にこんな書き込みをしました。

西御寺って、ゲームでは「予定されたキャラ」であって、予定通りに財閥の御曹司として造形され、予定通りに主人公と張り合うような行動を義務づけられ、予定通りに一敗地にまみれるべく運命づけられたようなキャラですけど、唯を主人公と争って敗れた後の姿には、単なる敵役として嘲笑することをためらわせるような何かがあると思います。
西御寺の前身とも呼ぶべき、「同級生1」の相原健二は、ゲームではただの敵役でしたが小説版「同級生」では、彼なりの悩みと苦しみを抱えて主人公と対決し、最後には さとみと結ばれます。
主人公と共に小説世界を支える人物として健二を造形した作者の見識と筆力に敬服したのを覚えています。

ですから、もし「同級生2」が小説化されるなら、OVAではただのギャグキャラに成り下がっていた西御寺が主人公と共に作品世界を支えうる、主人公と同じ大きさ・重みを持った人物として造形されることを期待する権利が読者にはあると思うのです。主人公が いずみと、あきらが洋子と、天道が愛美と(笑)そして西御寺が唯と結ばれる、そういう大団円を迎える小説が、書かれてもいいと思います。

小説版同級生への感想は、おべっかではなくて本音そのままです。
そうしましたら、この「西御寺が唯と結ばれる云々」がいたく桂さんのお気に召したようで、入院中にもかかわらず制作したCGを下さいました。それがこのCGです。
私が書いた通り、西御寺と唯の結婚式の場面を中央に、左上に主人公と いずみ、右に あきらと洋子のカップルを配しています。中央下には天道と愛美のカップルが描かれているはずですが、天道はどこにいるのでしょう?

知美「……所長、重大なことを忘れていませんか?」
そうです。実は、先の書き込みでは友美がどうなるかに全く触れませんでした。
頂いたCGの左下に描かれているのは明らかに友美ですが、これは誰かと結ばれた友美が、相手の男に向かって声を荒らげている情景と解釈すべきでしょう。その相手は誰なのか。
知美「いやあああぁぁぁーーーーっ!!」
はい、私もそれを想像しました。
そこで桂芳恵精神病棟の掲示板でその懸念を述べますと、桂さんからのお返事は、「友美は芳 樹を注意している所、つまり温泉エンドです」ということでした。
つまり友美は芳 樹をまっとうな道に立ち返らせようとしているのだと解釈できます。
それならばまあ、私としても一応は納得できないでもないとは限らないとも言い切れないと思えないこともないというのは否定できません。
知美「所長、最後の文の意味がわかりません。……またわざとわかりにくく書きましたね?」
800「その通り、わからなくてもいい」
知美「私にはわからなくてもよくても、読んで下さるお客様が困ります」
800「ああもう、じゃあヒントだ。私はこの後、桂さんにメールボムやウイルスメールは送っていない。以上」
知美「……お客様、おわかりになりましたか?」

(2000.4.1)
補足
「桂芳恵精神病棟」は、2004年11月19日限り、閉鎖されました。長い間のご厚誼に感謝いたします。
(2004.11.19)

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