番外日記
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2001年8月5日(日)
ゲーム終盤のイベントに関わる具体例を出すと、鳴沢唯のシナリオが進んでいくと、1月3日以後の夕方、主人公の部屋に女の声で電話がかかってきて、主人公をステーションホテルのロビーへ呼びだしてきます。唯シナリオでは最後までこの声の主は明かされず、主人公は知らないままなのですが、実は声の主は都築こずえで、西御寺有友に指示されたままに主人公の部屋に電話をかけたのだということが、こずえシナリオを完了すると示唆されます。そのことから、唯とこずえは同時にゴールインすることは不可能だと結論されるのですが、Windows版の場合、たとえプロローグだけでもこずえのボイスを聞いていると、この場面で電話から聞こえてくる声の主がこずえであろうということが、たいていのプレイヤーにはわかってしまうだろう、ということです。
こういうことになってしまうのもelfの、酷な言い方をすれば努力不足だからで、少し前にプレイを始めたPlayStationの「絆という名のペンダント」(F&CのWindowsゲーム「With You」の移植)では、電話越しにキャラクターの声が聞こえる場面が時々ありますが、その時聞こえる声は、面と向かって話している時の声を、いかにも電話機を通したように変調させてありました。With Youの場合「電話をかけてきた声の主が誰であるかを主人公が判断できるかどうか」ということがシナリオ上重要な意味を持つ場面はありませんが。
(8月8日アップ 11月8日分離)

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