発売以来５年を経ていまだに人気の衰えない、ノベルゲームの古典「痕（きずあと）」のキャラのＣＧを描くのは、これが初めてになります。
８００「『隆山温泉の秋』という題名を見て、柏木四姉妹の入浴シーンを想像した人がいたら、『残念でした』と言ってあげよう♪」
千鶴「もう、８００さんったら……」
梓「ったく、これだから男ってのは……いい歳して、耕一と全然変わってやしない」
楓「…そんなこと言う人嫌いです」
初音「楓お姉ちゃん、それってゲームが違う…」
８００「まあまあ。この作品は、この秋に制作する予定の連作ＣＧの、出発点として描いてみた。連作の題は『冬服シリーズ』、副題は『偽善者』」
千鶴（鬼化）
８００「あのう、きちんと説明しますから、爪を収めてもらえないでしょうか……（瀑汗）」

８００「冬服シリーズというのは、ゲーム本編に出てくる梓・楓・初音の夏制服姿から、３人が通っている学校の冬制服はどんなデザインになるだろうかと想像して描いてみたところ。梓と楓の夏服は半袖のセーラー服だったから、冬服のデザインはすぐに想像できた。それに対して初音の夏服は上がブラウスだけだったから、冬服はどうなるのか想像しにくかったけど、スカートがチェックだし、まあダブルのブレザーあたりになるだろうかな、と。それで、妹３人描いて千鶴さんだけ描かないってわけにもいかないから、出勤する時のスーツから、冬のスーツ姿を想像して描いてみた。
　描いた順序は年齢と逆順で、初音が最初、楓、梓と描いて、千鶴さんを最後に描いたけれど、結果的には千鶴さんが一番、満足のいく出来になったと思う。逆に、出来が今一つなのは楓。顔を真っ正面から見たところを描こうと思ったら、何度描き直してもうまくいかなかった」
楓「……」
初音「大丈夫だよ、８００さん。この次はきっと、もっとうまく描けるから…」