『ニーベルングの指環』連作No.3 第2日『ジークフリート』
ジークフリート
『同級生2』より「水野友美」「竜之介(主人公)」です。
リヒャルト・ヴァーグナーの楽劇「ニーベルングの指環(Der Ring des Nibelungen)」に基づく連作CGの第3作です。
第1作「ラインの黄金」を制作してから第2作「ヴァルキューレ」の制作までは1ヶ月余りだったのに、それからこの「ジークフリート」の制作まで5ヶ月も開いてしまい、しかも前作「三乙女の礼拝」からも2ヶ月も間が開いてしまったのは、自分でも原因がわからない大スランプに陥ったからです。
当サイト開設1周年を前にして、3月1日にサイトの大改装に踏み切りましたが、それが一段落してからやっとCGの制作意欲が戻ってきたので、永らく懸案になっていた「指環」連作を再開することにしました。
実は私は、音楽としての楽劇「指環」は一度も聴いたことがないので、この連作に際しては楽劇の歌詞を文章に起こして日本語に訳した本(*)を参考にしましたが、全4巻のその本の「ジークフリート」編を読み終わるや否や、絵に描く場面が、登場人物のポーズと構図まで決まりました。その後「ヴァルキューレ」を制作していた頃には、出演するキャラの割り当ても決まっていましたから、制作に取りかかってしまえば、それほど時間を要せずに仕上がりました。

800「2人とも、ずいぶん待たせてしまって申し訳ない。これを機に、CG制作意欲が戻ってくればいいのだが」
知美「館長、年末から年明けにかけても同じことを言っていましたね。館長のCG制作意欲は、2ヶ月に一度しか戻ってこないんですか?」
800「うぐぅ」
知美「ごまかさないで下さいっ!!」
竜之介「まあまあ友美、あんまり800さんを追い詰めて、逆ギレされたら元も子もないぜ」
知美「……ええ、竜之介君が、そう言うなら……」
800「知美、解説を始めるぞっ!」

場面は楽劇のクライマックスです。神々の王ヴォータンの娘でヴァルキューレの1人であるブリュンヒルデは、死ぬ定めにあるヴェルズング族の勇士ジークムントを父の命に背いて助けようとしたために天上から追放され、岩山の頂で永い眠りに就いています。ブリュンヒルデの周りには、ヴォータンによって「怖れを知る者には越えることができない」とされた炎が燃えさかっています。
ジークムントとその妹ジークリンデの間に生まれ、森の奥で侏儒ミーメに育てられたジークフリートは、父の形見の名剣ノートゥングを鍛え直し、ブリュンヒルデの眠る岩山に登ってきます。途中で、さすらう旅人に身をやつしたヴォータンが立ちはだかりますが、怖れを知らぬ若者ジークフリートは、かつてヴォータンがノートゥングを砕いた槍を新たなノートゥングで断ち切り、ヴォータンを退けて頂へ登ってきました。
するとブリュンヒルデを囲んでいた炎は消え、ジークフリートがブリュンヒルデを抱き起こすと、ブリュンヒルデは目覚めます。
この時こそ、初めて女性を見たジークフリートが愛を知る時でもあり、楽劇ではここに有名な「ジークフリートとブリュンヒルデの愛の二重唱」があります。

竜之介「で、俺と友美、元の作品だとジークフリートとブリュンヒルデが結ばれて、めでたくハッピーエンドになるんだな」
800「『ジークフリート』だけで終わればね。実際はこの後にもう1部あって、そこでいろいろと……」
知美(ぎろっ)
800「あー、えーと……まあ、この連作で友美の出番はここまでだから、そういうことで」
知美「館長、なんで後ずさりしてるんですか?(にっこ〜っ)」
800「知美、目が笑ってないんだけど……」

知美「館長、いよいよ『指環』4部作もあと1枚ですね」
800「ああ、『神々の黄昏』で締めだ。最後は5人登場だからな、気合を入れてかからないと」
知美「今度こそ、今から2ヶ月以内に制作して下さいよ」
800「……私って、そんなに信頼されてないのか?」

(*):新書館〈新訳・世界の古典〉シリーズ The Originals of Great Operas and Ballets
 「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」
 リヒャルト・ワーグナー 高橋康也・宣也・迪 訳
(2001.3.8)

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